2025/08/23(土) 18:29
松戸競輪場のナイター「開設75周年記念・燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯(GIII)」が23日に初日を開催。一次予選4Rを走った伊勢崎彰大に話を聞いた。
千葉県が生んだ競輪界のスーパーレジェンド、滝澤正光氏の冠杯である当大会。滝澤氏の弟子である伊勢崎は若い頃からレギュラーで出場していた。背負うものも大きく、いつも気合はパンッパン。それだけ特別な思いを抱いてきた大会だ。
「30代のころはいつも滝澤杯で出し切ってしまって、そのあとは廃人みたく何もできないぐらい抜け殻になっていました」とプレッシャーが重くのしかかっていた。
40代に入るとヒマをもらい補充で携わる程度と、そんな時期もあった。それでも今回は再び呼ばれ若い頃の気持ちを思い出しつつある。「今は平常心で走れていますけど、勝ち上がれば上がるほど心臓の音もたかぶる。やっぱ、滝澤先生の大会は自分にとって特別なんですよ。気持ちって部分は大きなモチベーションになっていますね」
滝澤氏の弟子は伊勢崎と小野裕次の2人だけ。小野が現在A級であるため、伊勢崎は一門の代表としてその名に恥じぬよう「一戦、一戦を決勝戦のつもりで」と気持ちを込めて挑んでいる。(netkeirin特派員)