2025/06/08(日) 09:02
別府競輪場のナイター「オランダ王国友好杯(GIII)」は8日、最終日を迎える。9RのレインボーカップA級ファイナルを走る橋本智昭に話を聞いた。
昨年12月の佐世保記念での開催に続き、今期も九州でのレインボーカップA級ファイナル。今回は9人全員の来期S級が決まっており、地元の大西貴晃以外は失格したとしても、来々期のS級も大丈夫そうな強力メンバーが激突する。勝負が懸かった選手がいないだけに、A級トップクラスによるハイレベルなガチンコバトルとなりそうだ。
北日本は4車結束したが、九州は2人ずつの二手に分かれ、川口雄太が単騎戦。宮城3人の間に入る形となった小原丈一郎と、3番手を回る橋本智昭は、佐世保に続いて2期連続での参戦。小原は6着、橋本にいたっては2着入線ながら失格を喫し、2人とも今期もA級での戦いを強いられた。橋本は悔しさを振り払うかのように、今年初戦から4連続Vを飾るなど今期6V。準決勝で落車した開催を除けば、1度も決勝を外さなかった。
「佐世保のアレはトラウマになってます」
橋本は苦笑いを浮かべながら、思い出したように口を開いた。
「自分も(悔しかったん)だけど、いろいろと迷惑を掛けてしまって…。今度はきっちりと頑張りたい。間隔も十分に空いていたし、練習も調整もしっかりやれた。3番手回りは初めて。楽しみにしてた。まずはラインを崩さないように」
スンナリなら好ポジションだが、隙を見せてしまえば狙われる位置でもある。けっして器用なイメージがないだけに…。意外とレースのカギを握っているのはトラウマ払拭を目指すこの男かもしれない。(netkeirin特派員)