2025/05/13(火) 22:00
2025年5月13日 平塚競輪
開設75周年記念「湘南ダービー」G3(最終日)
※ナイター開催
開設記念競輪としては初となるナイターで、5月10日から行われてきた平塚競輪開設75周年記念「湘南ダービー」G3が決勝の日を迎えた。
音楽とイルミネーションの演出で、レースの合間もファンを楽しませてきたシリーズは、熱戦につぐ熱戦で華やいだバンクをヒートアップさせた。
その中心は地元神奈川勢を筆頭とする南関東勢で、中でも郡司浩平は自力戦が無かったものの、隙のない番手戦でラインを際立たせて連勝での優出。膝に痛みを抱える深谷知広は、そのハンデを感じさせないパワーと戦略を駆使した自力でオール2着の活躍。S級S班の岩本俊介や落車の続く和田真久留も役割を果たし決勝進出を手にした。また、初日から日本選手権のうっ憤を晴らすかのような力強い走りを見せたのは犬伏湧也と山口拳矢。強烈なダッシュや粘り、持ち前の俊敏な立ち回りで躍動し存在感を示した。
南関東勢が4車結束で注目を集めた決勝は、初手で前受けした深谷知広が突っ張り先行にでると、最終BSで番手から踏み出した郡司浩平が後続を振り切って優勝のゴール。G3優勝は4月の川崎に続き今年4回目で、通算25回目。平塚記念は2021年の71周年以来2回目の優勝で、詰め掛けたファンの声援に応えた。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/犬伏湧也(SS・徳島119期)
3/山口拳矢(S1・岐阜117期)
4/園田匠(S1・福岡87期)
5/和田真久留(S1・神奈川99期)
6/松本秀乃介(S1・熊本117期)
7/深谷知広(S1・静岡96期)
8/松岡辰泰(S1・熊本117期)
9/岩本俊介(SS・千葉94期)
【レース展開】
誘導以下、7深谷-1郡司-5和田-9岩本、3山口、6松本-8松岡-4園田、2犬伏で周回。赤板から松本が上昇していくが、深谷も踏んで先手を譲らず、そのままペースアップして先行態勢に入っていく。松本は再び6番手になり、深谷の主導権取りで一列棒状の展開となる。番手の郡司は車間を切り、最終BSから捲りで抜け出す。後位から和田、外から山口が直線で伸びてくるが、郡司は押し切り1着ゴール。2着に和田で神奈川同期ワンツー。3着は山口が入線した。
【最終日12R=平塚競輪G3決勝】
2車単1-5 350円(1番人気)
3連単1-5-3 1,810円(2番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回戦績:特4・二1・準1・決1
次走出場予定:全プロ記念競輪(青森/5月24日〜25日)
レースはほぼ二分戦で、深谷(知広)さんが前を取って突っ張る形だと思っていました。(松本秀乃介は)早めに踏みやめていたので、(深谷が)もっとペースに入れていいのかなと思っていたのですが、任せていたので、その気持ちをくみ取りました。3人しか確定板に乗れないので、深谷さんには申し訳ないのですが、後ろ3人で決まるように(最終)バックから行かせてもらいました。欲を言えば、岩本(俊介)さんもと思いましたが、(和田)真久留とゴール前勝負できて嬉しいです。
初日、2日目と硬くなりすぎたので反省し、昨日、今日はリラックスして走れました。今後は、G1を優勝したい気持ちもありますが、深谷さんのような役割や、S班の岩本(俊介)さんが4番手を回るようなことが、今の自分にできるのかなと。その役目を、自分も果たしていかないといけないと思いました。
また、今回はラインやたくさんの声援に助けられたので、深谷さんをはじめ、南関東全体やお客さんに恩返しできる走りをしていきたいですし、引っ張っていきたいです。
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◆平塚G3(最終日)注目選手ピックアップ◆
【最終日4R=S級選抜】
「この気持ちを忘れない」
1着/川越勇星(S2・神奈川111期)
レースはイレギュラーに対応でき、落ち着いていたのかなと思います。最近、得意な捲りの決まり手がなくなっていた。その得意なパターンで最終日を1着で締められたので、悪くなかったです。(二次予選は)(郡司)浩平さんにあれだけ援護してもらい残れなかった自分が情けない。今回、力勝負して弱いとすごく思ったので、ここから頑張ろうと思えたし、この悔しさをバネにしたいと思いました。少し前に 始めたところですが、いいレースをして強さが欲しいです。しっかりやって結果につながればと思います。
(P-Navi編集部)