高松の落車で1か月少々欠場せざるを得なかった伊藤だが、熊本のモーニングから復帰。その後のいわき平を走った後にまた欠場となった。その理由を聞いてみると「ヘルニアが出てしまって…。もともと、腰痛とかあったんですけど、それより酷い痛みで、一時期は生活するにも厳しい状態にもなった。これでは走っている場合ではないという判断で、欠場したんです」と打ち明ける。

　今回はその復帰戦となった。「絶好調からみれば、程遠い感じではあるけど、走る分には何とかなるかなという状態にまで戻ったので参加することにしました」

　ただ、気になるのが、練習はできたのかということだが、「以前はひたすら練習練習だったのですが、無理にやり過ぎると、また痛みが戻ってくるので、痛みが出ないくらいの強度で休みを入れながらやってきました」と、ヘルニアと上手く対応するような練習スタイルにチェンジしたようだ。「ただ、練習していても良くなるわけでもないし、走りながら(自分の状態を)上げていきたいと思っている」と話してくれた。

　今の状態でいきなり結果を出すとまでは思えないが、今後、徐々に調子を取り戻して以前のような力強い走りを再び見せてほしい。(アオケイ・真島記者)