【ウィナーズカップ】打倒近畿への思いを強くする取鳥雄吾

2025/03/19(水) 19:00

 伊東温泉競輪「第9回ウィナーズカップ(GII)」は20日、初日を迎える。10レースのS級特選を走る取鳥雄吾に話を聞いた。

「近畿地区みたいに盛り上がっていかないといけない」と話す取鳥雄吾

 地元記念は連日、最終バックを奪った取鳥雄吾。決勝戦は8着。地元でGIII初制覇とはいかなかったが、気迫の攻めで持ち味を最大限に発揮した。その決勝は先輩の岩津裕介-柏野智典を背に、犬伏湧也-清水裕友-松浦悠士と別線勝負。先行態勢に入った犬伏を強引に叩く奮闘ぶり。最後は3番手に入った犬伏に行かれ、さらにその上を吉田拓矢に捲られはしたものの、出し惜しみないレースで地元の意地を示した。

「先輩たちは“勝てるように好きに走ればいい”って言ってくれたが、別線だからこそしっかりやらんといけないと思った。それに声援でたぎってしまい、自分をコントロールできなかった。でも力を出せて、次につながる走りができた。(GIII優勝は)ここじゃないっていうタイミングだったんでしょうね」

 地元記念での激走。心身共に疲弊し、さすがに直後は「ちょっとスイッチが入らない」状態に陥った。それでも直前は普段から練習する防府競輪場で中国地区の合宿が行われ、刺激が入った。

「清水(裕友)や、支部長の井山和裕さんの発案でやりました。開催も重なっていて2日間でしたが。ウィナーズカップも33バンクだし、ウィナーズに向けても、の意味もありましたね。広島、岡山支部の若い子たちも来て、いい練習ができました。自分は自信をなくしましたね。若い子たちに自信を与えた(苦笑)」

 その後は地区合宿への思いを口にした。

「近畿地区みたいに盛り上がっていかないといけない。今は特に大阪勢の勢いがハンパない。5年後とかを見据えて、どんどんやっていった方がいい。いい機会になりましたね。今回も頑張る。33バンクで難しいけど、落ち着いて走れるように頑張りたい」

 初日特選では普段から一緒に汗を流す清水を連れて強敵に立ち向かう。(netkeirin特派員)

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