2025/02/27(木) 11:00
2024年の競輪優秀選手表彰式典が25日に、都内ホテルで行われ、チャリレンジャー(チャリロト・スポンサード選手)からは、最優秀選手賞に古性優作選手、優秀選手賞に脇本雄太選手、郡司浩平選手、特別敢闘選手賞に石井貴子選手、国際賞に中野慎司選手の5選手が受賞しました。今回はその中から、古性優作選手と石井貴子選手の2選手に受賞後の思いを聞きました。
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
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「昨年以上の成長ができるように」
古性優作(SS・大阪100期)
-まずは2年連続の最優秀選手賞、おめでとうございます。まずは率直な感想をお願いします。
古性「最優秀選手賞は自分で決められることでもないですし、選んでいただいたということは、すごく光栄だなと思います」
-最優秀選手賞に選ばれることは、G1を優勝することより難しいとも、お話しされていました。
古性「そうですね。その気持ちは、変わりません。G1を獲れば、最優秀選手賞に選ばれるということでもなく、何個G1を獲るかという話にもなってくると思うので、すごく光栄ですね」
-昨年はグランプリ前に、G1優勝数が一昨年を下回ったことに「あってはならいこと」とコメントされていましたが、その後にグランプリ優勝。1年間を通しての評価を改めて聞かせてください。
古性「グランプリに入る前は、グランプリを勝つことができなければ、絶対に(成績が)落ちることになると思っていました。でも、グランプリを脇本(雄太)さんのおかげで優勝することができましたし、獲得賞金額も1位、連対率も1位、3連対率も1位と聞いたので、本当に23年よりも良かったのかなとは思います。もちろん、連対率や3連対率を目標にしているわけではなく。とにかく1着を取る、そのことも目標にしていて、その結果で1位になれたということは良かったですね」
-今回の受賞もそうですが、周囲の評価として「最強」と称されることが多いと感じます。 この強さについて、ご自身ではどう考えていますか。
古性「自分が弱いから、だと思います。弱いから練習しないといけない。本当に意味で弱いと自分では思っているんです。この弱さを知って、認めているからこそ、練習をするし、それが逆に、強いということにもなるんだと思います」
-2年連続で最優秀選手賞を受賞して迎える2025年は?
古性「昨年以上はもちろんなのですが、年々、自分が成長できるように。そして、それが結果に出てくれれば嬉しいなと思います」
-その結果が、先日の全日本選抜競輪を見ていても、近畿の後輩にも出ているように思います。
古性「そうですね。レースを見ていても、すごくこみ上げてくるものを感じました。もちろん失格は大前提でダメなことではありますが、前を任せる選手が出てきてくれたことは嬉しかったですね」
-そして、今は「ダブルグランドスラム」を目標に掲げていますよね。
古性「そうですね。ただ、最近の競輪界はレベルがすごく高くなってきているので、苦しいですね」
-最後にチャリロトのユーザーにメッセージをお願いします。
古性「いつも応援していただいてありがとうございます。これからも応援してもらえるように頑張ります」
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「良い時も悪い時も、ずっと応援していただいたから」
石井貴子(L1・千葉106期)
-この度は、特別敢闘選手賞の受賞おめでとうございます。。まずは率直なお気持ちをお聞かせください。
石井「デビューしてから、この表彰式に呼ばれたのは初めてのことでした。ですので、評価していただいたのは、とても光栄なことだと思います」
-初の受賞で、壇上はいかがでしたか。
石井「彬子女王殿下もいらっしゃって、本当に普段と全然違う登壇なので、ちょっと緊張はしました」
-式典でも読み上げられていましたが、今回の受賞理由は「お客様の記憶に残る、敢闘精神あふれるレース」が評価されたと。
石井「私も壇上で『ありがとうございます』と思いながら聞いていました。本人は、ただただ必死に、ぐちゃぐちゃになりながら、がむしゃらにやっていることを、そういう風に見て評価してもらえるんだなと。しみじみと、感慨深く聞いていました」
-昨年はG1優勝やグランプリ出場があり、特に周りの見方が変わってきたと思いますが。
石井「本当にそうだったと思います。初めての経験で、なるほどなと思うこともあったし、難しいなと思ったこともあったし、ありがたいなと思うこともあれば、大変だなと思うこともある。とくに後半戦に関しては、そういう風に思ったシーズンでした」
-ありがたいと感じたところは?
石井「あくまで自分の感じ方ではあるのですが、それほど選手として価値がある状態ではなかったのだろうと見ているので。そこから、こうしてまた大きなレースだったり、こうした式典にも呼んでいただき、『走っていいよ』『あなたが出ていいよ』と言っていただける、そこが本当にありがたいなと思います」
-もともとブログはやられていたとは思いますが、チャリロトとしては昨年、石井選手のコラム(パーフェクタナビでの『イチの日コラム』)の連載も始まりました。
石井「読んでいただいているのもそうですけど、責任を持って書いている感じです。それほど堅苦しいものにはなっていませんが(笑)。いろいろ考えながら、締切を守らないといけないとか、自分で考えた構成なのに、自分で悩んだり。ただ、ミッドナイトやモーニングの開催がけっこう入るので、時間はすごくあるんです。練習の計画も、その時間に立てるのですが、執筆もそのときにしたりしていますね」
-今後もよろしくお願いします! 最後にチャリロトユーザーにメッセージをお願いします。
石井「デビュー当初から応援していただきありがとうございます。今回こうして表彰していただけたのも、良い時も悪い時もずっと応援していただけたからだと思います。また今年も頑張ります」
(P-NAVI編集部)