2025/02/17(月) 18:45
熊本競輪場「トータリゼータ協賛 松本秀人杯(FI)」は17日に2日目を開催。4R、A級準決を走った八谷誠賢に話を聞いた。
4月に50歳を迎えるベテランが、若手機動型を翻弄する走りで決勝への切符をつかんだ。ここは南部翔太、仁藤秀との3分戦。前受けをためらった両ラインの動きを見るや「タナからボタモチだった」と喜び勇んで前を取った。車番も外枠だったため半ばあきらめており、思わぬ誤算にスイッチが入った。
赤板で南部を突っ張ると、徐々に先行体勢に入りグイグイとピッチを上げていく。結果は力上位である仁藤のまくりに屈し、仁藤の後位に入っていた南部にも先着を許したが、必死に踏み続けて3着をキープ。力のこもった激走に仁藤も「八谷さん、スゲーって思いながら追っていました」も目を丸くしていた。
「誰かを待つようなレースはしたくなかった。前のレースのこともあったし気合が入っていました」とはレース後の弁。前のレースとは直前の3Rのことで、同じ小倉ホームの浅見隼が落車負傷しており、気が気がじゃなかったが、そんな後輩の分までと奮起した。
最終日、11Rの決勝は地元の新鋭、佐藤壮志を目標に得た。準決の頑張りを無にしないためにも力の限り追走して今期初優勝を目指す。(netkeirin特派員)