【ハワイを楽しみ尽くす】ホノルルツアー前日!「プラクティスライド」

2025/01/31(金) 12:00

ホノルルセンチュリーライド前日に、ホノルル近郊を走るオプショナルツアーが実施された

ホノルルのオアフ島東海岸を最長で100マイル(160km)走るホノルルセンチュリーライド。今回はサポートツアーで参加してきた。せっかくハワイまで行くのなら、ハワイを楽しみ尽くしたい。ツアーのオプショナルイベントもレポートしてみようと思う。

期間中のメカニックや、荷物運搬などのフルサポートを含む「ホノルルセンチュリーライドツアー」では、本番のライド前日に、目標とする距離をより確実に走り抜くためのポイントを解説し、短い試走を行う「直前走り方講座」や、大会のプレライドとして近隣を走る「プラクティスライド」が設定されている。
「直前走り方講座」は、ライドのスタート会場になる「カピオラニ公園」の海沿いのエリアに集まり、ツアーのサポートライダーが、コースや大会の様子、補給などの情報を提供し、ペース配分や、携帯すべきアイテムなどについてのレクチャーを受ける。
距離も長く、やはりチャレンジングだが、舞台はハワイ。足りないものがあっても、コース沿線で調達できるかどうかも分からない。初参加の場合は、当然不安も大きくなるが、事前にある程度のイメージがあれば、安心して参加できる。エイドで提供される食べ物の中身は、毎年異なり、当日まで分からないため、慣れた参加者は、日本から、ようかんやスポーツフード、スポーツドリンクの粉末などを持ってきているが、用意がない方に向け、現地の店舗で調達・利用できるアイテムなども紹介された。コース沿線にセブンイレブンなどの店舗もあるため、クレジットカードやお金を携帯しておけば、買い物も可能だ。

記念撮影の後、7kmほどの試走にスタート。美しい海景色を見晴らせる「ダイアモンドヘッドルックアウト」へと上り、いったんストップして、状況を確認した後、美しい高級別荘街を抜けて走る。

ダイアモンドヘッドルックアウトにて

海の見える公園で、ゴールし、再度、バイクや体に違和感がないかどうか確認、質疑応答などの時間があったのちに、解散となった。

走ってみて気づく身体や機材の不調もあるため、試走して確認する

この講習会のみ参加される方は、来た道を引き返し、続く「プラクティスライド」に参加をする方は、そのままライドに向けて出発する。この日のライドは45km程度で、グルメスポットも含め、ホノルル近郊をめぐるという。
最初に向かったのは、おしゃれな店舗が並ぶモンサラット通りの「アロハカフェ パイナップル」。この店ではモーニングセットが6.80ドルで食べられるという。物価の高いハワイでは、破格の値段だ。ロケーションも優れている。

「アロハカフェ パイナップル」に到着。オーダーを終えくつろぐ一行

パイナップルの看板が付いた二階建てのかわいらしいカフェに到着。さっそく中に入ると、日本語メニューも用意され、日本語でのオーダーも可能だった。

予想より大ぶりだったモーニングメニュー

参加者は、それぞれ、モーニングやスムージーなどをオーダー。料理ができあが り、番号がコールされると「デカい!」の声があがる。駆けつけて見れば、容器からあふれんばかりのモーニングセットが。こちらでは、たとえ値段が安くなくとも、中身はしっかりしていないと売れないようなのだが、値段がお安めなのに、このボリュームはすばらしい。「誰かとシェアでもよかったかも」と軽く嘆きながら、カリカリベーコンと目玉焼き、こんがりトーストのモーニングをいただいた。

高級住宅地のカハラ地区を抜け、ハイウェイをひた走り、続いてはハワイ・カイ地区のショッピングセンター「ココ・マリーナ・センター」でストップ。日本のアウトレットモールのように、戸建てのショップが軒を連ねており、裏手にはハーバーもあって、雰囲気がよい。
この日の目的地は「KOKONUTS」。オバマ元米大統領がハワイ時代によく通った店として有名らしい。中に入ると、ローカルな雰囲気の漂う店舗だった。目的は流行語大賞にもノミネートされた「アサイーボウル」だ。ワイキキの中心街からは離れており、地元向けのお店。少しリーズナブルに食べられるだろうか。

先ほどモーニングを食べたメンバーには酷だが、「アサイーボウル」はワンサイズのみの展開。「24oz」とは、およそ710mlほどのようだ。日本の容器で考えると、スターバックスの最大カップ「ベンティサイズ」でもおよそ590ml。食べ応えがありそうだ。

「KOKONUTS」のアサイーボウル。日本の定番の容器よりかなり背が高く、食べごたえ満点。味や食感のバランスも秀逸だった
大ぶりのアサイーボウルをいただく

イチゴやグラノーラが乗ったフルバージョンの「アサイーボウル」は13.95ドル。もはや高いのか、安いのかもよく分からない。オーダーして待つことしばし。登録した名前がコールされ、カウンターに行くと「アサイーボウル」が待っていた。日本で提供されている「アサイーボウル」と比べたらかなり大きいが、おいしく食べられそうな量だ。こんなにたっぷり食べられるなんて、幸せだ。ウキウキして受け取る。
大きめのスプーンを差し込んで、がっつりと取って食べる。甘すぎず、素材の味も生きていて、冷たさが走った体にしみるよう。アサイーは、ビタミン、ミネラルや抗酸化物質がたっぷり詰まったスーパーフード。半分凍ったスムージーのような状態で提供される。量は多くとも、ヘルシーな食材ばかりで、さっぱりと気持ちよく食べられる。日本の小さな「アサイーボウル」を考えたら、むしろ割安だろう。皆で至福の時間を味わった。

ハナウマ湾の入り口に向けて少し長めの坂を上る。ハナウマ湾のビーチは、魚や生物がたくさん生息し、息を飲むほど美しい海が広がっていることで知られている。入り口でいったん休憩と記念撮影をして、再スタート。ここからは美しい海景色が連なる海岸線をゆく。どこもかしこも絶景だ。

大会ではエイドステーションになるサンディビーチパーク前を抜けて、マカプウへ。この日のライドはマカプウビーチが折り返し地点となる。

海を背負って上るマカプウの登坂。軽い向かい風で苦戦する方も

この日は少し風が強く、向かい風気味になり、海沿いの道はしんどい面もあったが、オーバーペースにならないように注意しながら進み、全員上りもクリア。マカプウの見晴らしのよい場所で記念撮影をしたのち、ビーチの入り口へと降った。 駐車場を抜け、自転車を押し歩き、奥まで進むと、視界が開け、ビーチが見えた。美しい! ビーチは岩で囲われるような形になっており、秘密の場所のようなムードも漂う。藍色に近い濃い青から、澄んだ水色、波しぶきの白色までの海の色のグラデーションが、まさに完璧で美しかった。

美しかったマカプウビーチ。観光客で混み合うワイキキから遠く、地元の方がのんびりと楽しんでいた

自転車を停めて、シューズを脱ぎ、ビーチへ降りた。波が高く、遊泳はきびしいようだったが、地元の若者たちは楽しそうに海に飛び込んで戯れていた。隣接するホテルが並び、リッチな観光地感のあるワイキキのビーチもよいけれど、こうやってまったく違う空気感のビーチを訪れられるのは、価値ある体験。白っぽい砂と、寄せてくる波の感覚を楽しんだ。

しばらく遊んで、ここから折り返す。帰路は追い風になっているはずだ。来た道を戻り、ライド本番と同じところから海を離れ、内陸に入って、ハワイ・カイ地区へ。

この日、最後の立ち寄りは、行きと同じ「ココ・マリーナ・センター」内にある「レナーズ」のキッチントラック店舗だ。ハワイ通なら必ず知っており、日本にも出店しているマラサダ(ハワイのドーナッツ)の人気店。このトラックで提供するマラサダは揚げたてで、店舗のものよりもむしろおいしい、と通の間では人気の店舗だ。
チョコやハウピア(ココナッツ)などのクリーム入りのもの、シナモンやプレーンなシュガーをまぶしたシンプルなものから選んでオーダーする。筆者はハウピアクリームを選んだ。ほどなく番号を呼ばれ、受け取って頬張る。見た目は、小ぶりの揚げパンのよう。かぶりついてみると、外はカリカリだが、中はふわふわ。さらにその中に、たっぷりとクリームが入っており、たしかにやみつきになるおいしさ! 油っこさもなく、何個でも食べられてしまいそう。皆、ペロリと食べてしまった。

「レナーズ」の絶品マラサダ。かざらない外見だが、食べてみて、皆がそのおいしさに驚いた

ここからは一路ゴールを目指す。追い風のハイウェイを走り、カハラを抜けて、ダイアモンドヘッドを回れば、ワイキキだ。帰りはとても順調にバイクを走らせ、15時半すぎにゴールした。
走りきったメンバーは、皆元気にそれぞれのホテルに帰って行った。翌日の予行演習にもなったし、個人ではなかなか寄れないスポットめぐりができて、とても楽しかった。
ハワイに自転車を持ってきたのだから、フルに楽しまなくては、だ!

画像:編集部
協力:東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアー


(P-NAVI編集部)

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