【鳳凰賞典レース】大坪功一「付けきれないのは自分の問題。次はしっかり抜きたい」

2025/01/06(月) 19:15

立川競輪場の「開設73周年記念・鳳凰賞典レース(GIII)」は6日に3日目を開催。8R特選を走った大坪功一に話を聞いた。

「付いていけただけで頑張ったと思わないと(笑)」と話す大坪功一(左)と連係した後藤大輝

 予想をしていると、傍目から見てわからないことがある。ちょっとした動きや間合い、タイミングなど選手にしかわからない機敏に関することだ。このレースの人気は後藤大輝と大坪功一の福岡コンビで、2車単は大坪の差し目が一番人気だった。道中は後藤が打鐘からカマして2車で出切ると後続を突き放して4角に突入。踏んだ距離からして大坪が抜け出すかと思いきや、後藤が力強く押し切った。どうして、点数上位の大坪が差し損じてしまったか…。

 大坪は「オッズを見たら自分から売れていたし絶対に差したかった。カマシだったし抜けると思ったんですけど…。大輝とはけっこう連係していますが、いつもペダリングが合わないんです。踏み方が違って道中で脚が削られるんですよ」と苦笑いを浮かべながら説明した。

 ペダリングうんぬんは走っている選手でしかわからない独特の感覚だ。くわしく聞くと「(後藤と)一緒になって踏まされてしまう感じがある。これだとニュートラルに入れられないんですよ」と、踏むリズムに影響を受け、知らぬうちに足を消耗するという。

「こればかりは合う、合わないがある。自分だと(伊藤)旭や誠ちゃん(中川誠一郎)はピタリと合って追走しやすいんですけどね」

 たしかに後藤とは直近1年でワンツーを3回、ワンスリーを1回決めているが、抜いたのは1回だけ。9月富山の準決では道中、絡まれたとはいえツキバテしたようなシーンもあった。だからと言って相性が悪いわけではない。

「大輝とは親子ほど離れているんだから、付いていけただけで頑張ったと思わないと(笑)」と冗談めかしながらも「付けきれないのは自分の問題。次はしっかり抜きたい!」と話し後藤の肩をポンと叩いた。最終日11R特別優秀は再度、後藤に任せることになった。相手も強いが好連係を決めて、今度こそ挽回してみせる。(netkeirin特派員)

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