2024/10/17(木) 19:05
弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」が17日に開幕。7Rの一次予選を走った稲川翔に話を聞いた。
ここは大ブレイク中の窓場千加頼に任したものの、窓場が中団の内に詰まって万事休す。稲川はあわや共倒れの懸念もあったが、バック過ぎから切り替えると巧妙にコースを探して直線を突き抜けた。「千加頼は強い気持ちを持って走ってくれる選手だし、どうなっても切り替えることは頭になかった。でも内に包まれてしまったし、本人の中でも難しかったと思う。僕にとっても難しい判断でした」と着外に沈んだ窓場の気持ちをおもんばかった。
シビアに動かねば自らもチャンスを逸してしまう。後ろには村田雅一も付いていただけに、稲川は自ら動き戦局を切り抜けた。
「(窓場が)岡村潤さんに締め込まれてきつかったが、ボクも後ろに村田が付いていたので咄嗟の判断で前へ。隅田(洋介)君にスイッチして外を踏むのが理想だったけど現状、越える脚力が無いのと和田(健太郎)さんの厳しいブロックもあって内へ入りました」
近況は初日のように目標を配置されるケースがほとんど。動くシーンは減っているが、いざというときはこれまで培ってきた経験や判断力で接戦をしのいでいる。2日目、11Rの二次予選Aは三谷竜生ー南修二の3番手で脚を溜め、直線の伸びにかける。(netkeirin特派員)