2024/10/09(水) 20:45
防府競輪場のモーニング「富士通フロンテック杯(FII)」は9日、初日を開催。5Rの予選に出走した阪本正和に話を聞いた。
9月4日に54歳になった阪本正和。初日5Rは前々に攻めて仕掛けた井寺亮太が田口守に張られると、その内を突いて抜け出した。5節前の8月3日以来の1着で、54歳になってから初めての白星となった。単純に前を追うだけでなく、別線の選手を阻むために内へ外へ機敏に動く好プレーも見せた。
「切り替えようと思ったんですよ。でも井寺がまだ踏んで仕掛けていってくれて」と苦笑いしながら振り返ったが「余裕はありましたね」とドヤ顔も忘れなかった。
「最近は佐世保の若手に練習つけてもらっているので。この前は佐賀で国体をやっている影響で立部楓真とか佐賀勢も練習に来てくれて一緒にやらせてもらった。とにかくキツかったですね(苦笑)」
6月いっぱいで長年歴任した長崎支部の支部長職をおりた。
「13年やりました。長かったですね。公務をこなしながら合間を見つけて練習するのは大変だった。若い頃はまだ良かったけど、年を取ってくるとどうしてもね。とりあえず集中して練習をやれるようになったし、もうちょっと頑張りたいですね。まずは90点に戻して、次は初日特選に乗れるように」
その先には息子の和也が奮闘しているS級の舞台への復帰もあるだろう。今まで以上に自分のことに心血を注げるようになった。54歳になっても、阪本の競輪人生はまだまだこれからだ。(netkeirin特派員)