2024/10/06(日) 16:30
熊本競輪「開設74周年記念・火の国杯争奪戦(GIII)」は6日に最終日を開催。特別優秀10Rを走った中本匠栄に話を聞いた。
前年度の大会覇者であり、今回は連覇を目指して挑んだが3日目の準決で敗れ目標はついえた。それでも気持ちを切らすことなく、最終日は久米康平目標から鋭く突き抜けて1着をゲットしシリーズ2勝目を挙げた。このレースは並々ならぬプレッシャーを背負っていた。それは7Rを松岡貴久、8Rを松本秀之介、9Rを瓜生崇智と前を走った地元勢が連勝を挙げていたからだ。
「連勝はわかっていました。プレッシャーだったし半分ぐらい止まるのを覚悟していました(笑)。精一杯走った結果、何とかですね」と詰めかけた多くのファンの前で結果を残し、胸をなで下ろした。
今節は9月「向日町GIII開設74周年記念」の初日に落車し、一本配分を休んでからの復帰戦で状態面は未知数だった。「自分の中では問題ないつもりで走ったんですけどね。準決のこともあったし、脚力が足りていないなと改めて思いました」
準決のこと、とは脇本雄太の番手を得たものの、連係を外してしまったプレーだ。もちろん、鈴木玄人にからまれたことも影響しているが「競輪だからからまれるのはあること。いい展開ばかりじゃないし、どんな展開でも3着以内に入らないと」と自身を戒めた。
「地元の雰囲気がよかったし、お客さんの前で優勝争いをしたかったですね。でも、今の現状を知ることができた開催でした。また、やり直します」と来年以降への出直しを誓った。(netkeirin特派員)