2024/02/04(日) 19:00
能登半島地震復興支援競輪
開設71周年記念「たちあおい賞争奪戦」G3(最終日)
能登半島地震復興支援競輪として2月1日から4日間の日程で行われた、静岡競輪開設71周年記念「たちあおい賞争奪戦」G3が最終日を迎えた。
心身ともに強さを増した地元S級S班の深谷知広は、充実した走りでシリーズ唯一の3連勝で決勝進出。同じくS班の清水裕友も3開催連続で記念競輪の決勝に進出する活躍を見せシリーズをリードした。また、前走の川崎記念優勝の郡司浩平も好調をキープ。力強さを身に付けた小林泰正や快速捲りの寺崎浩平らもそれに続く活躍で熱戦を演出した。
深谷の地元記念完全優勝に注目が集まった決勝。
レースは赤板過ぎに南関東ラインの4番手を確保した清水が最終BSで仕掛け、深谷との壮絶なもがき合いを制して1着でゴール。1月の大宮記念に続き今年2回目、通算11回目のG3優勝を手にした。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/深谷知広(SS・静岡96期)
2/小林泰正(S1・群馬113期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/東矢圭吾(S2・熊本121期)
5/神山拓弥(S1・栃木91期)
6/佐藤壮(S2・千葉100期)
7/寺崎浩平(S1・福井117期)
8/大石崇晴(S2・大阪109期)
9/郡司浩平(S1・神奈川99期)
【レース展開】
誘導以下、9郡司ー1深谷ー6佐藤、2小林ー5神山、3清水、4東矢、7寺崎ー8大石で周回。まず寺崎が上昇しようと動くが、小林も仕掛けていき、これを郡司が赤板から突っ張る。清水はうまく中団4番手までポジションを上げる。打鐘で寺崎が仕掛けるが、郡司はペースを上げて先行態勢に入っていく。南関ラインが主導権でら中団清水が4番手で続いて、最終HSを通過。中団の清水は最終2コーナー過ぎから捲りを打つと、郡司マークの深谷は最終3コーナーで番手から捲りで合わせていく。最後の直線は清水、深谷の力勝負となり、ゴール前で清水が深谷をとらえて優勝ゴール。2着に深谷、3着に佐藤が入線した。
【最終日12R=静岡競輪G3決勝】
2車単3-1 940円(4番人気)
3連単3-1-6 9,270円(33番人気)
決まり手:捲り-捲り
優勝/清水裕友(SS・山口105期)
今回戦績:特4・二1・準1・決1
次走出場予定:全日本選抜G1(岐阜/2月9日~12日)
優勝は、嬉しいです。展開は、取れた位置からの組み立てを考えていましたが、一番後ろにならないようにと思っていました。(小林)泰正が(赤板で)先に切りそうだったのですが、バックを踏んで戻ってきたので、内のコースを取に行けるところまで行こうと。4番手がスッと取れてよかったですね。
(最終HSから)深谷(知広)さんが、郡司(浩平)さんを残し気味にけん制していたので、その隙を狙って仕掛けられました。S班に戻り、結果が出ているので、それがいいですね。大宮記念に続いての優勝は出来すぎですが、流れがいいうちに、行けるところまで頑張りたいと思います。次走の全日本選抜競輪も、しっかり体調を整えて頑張ります。
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「深谷知広選手が令和6年能登半島地震災害義援金を日本赤十字社に寄付」
令和6年2月1日から4日の静岡競輪場G3レース「開設71周年記念たちあおい賞争奪戦」に参加した深谷知広選手が、獲得した賞金の一部を、能登半島地震の被災地への義援金として寄付します。寄付金は日本赤十字社を通じて、被災地での被災者支援に活用されます。
寄付者:深谷知広選手
寄付金額:30万円
寄付金は令和6年2月5日に一般社団法人日本選手会静岡支部から日本赤十字社に寄付されます。
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\静岡G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日10R=S級特秀】
「調子の波をなくすことがポイント」
1着/山田諒(S1・岐阜113期)
今日は、ローラーに乗っている時から絶対にいけると思っていました。捲ったら行けると思ったので、とにかく踏んでみようと。昨日、この調子に持ってこられていれば。調子いいと満足せず、調子の波をなくして、「ずっといい」を作らないとやっていけないので、そこがポイントですね。今回、自分の勝てるレースができていない。置きに行くレースばかりでした。この後、F1が3場所続きますが、F1で鍛え直していきたいです。少しずつ競走得点も上げていきます。(P-Navi編集部)