2023年11月19日　大垣競輪

「第9回施設整備等協賛競輪in大垣」G3（最終日）

8月の小田原に続いて、第9回目となる「施設整備等協賛競輪」G3が大垣競輪場で11月16日から19日の日程で開催された。
競輪祭直前のため、S級S班ら競輪祭出場組の参戦はなく、それだけにどの選手にも優勝チャンスがある傑出者不在の混戦レースが展開された。それを象徴するように、準決勝は3個レースすべてが3連単高配当決着。激戦を勝ち抜いて決勝進出を決めたのは、地元の志田龍星、鮮烈な捲りを決めた片岡迪之、2回目のG3優勝を狙う阿部将大、準決勝を逃げ切った青野将大、山賀雅仁ら南関東勢で、決勝は4分戦の様相となった。
南関東勢が人気に推された決勝は、打鐘で先頭に立った青野将大を、志田が叩いて主導権を握るも、その番手に青野、山賀が入る展開に。最後は捲りで抜け出した青野を、山賀がゴール前で差し切り優勝ゴール。2018年の青森以来、5年ぶり通算4回目のG3優勝を果たした。

※準決勝のレポートはこちら

【大垣競輪G3（最終日）12R＝S級決勝】
1／志田龍星（S1・岐阜119期）
2／山賀雅仁（S2・千葉87期）
3／片岡迪之（S1・岡山93期）
4／白戸淳太郎（S1・神奈川74期）
5／松村友和（S1・大阪88期）
6／阿部大樹（S1・埼玉94期）
7／阿部将大（S1・大分117期）
8／成松春樹（S2・佐賀93期）
9／青野将大（S1・神奈川117期）

【レース展開】

誘導以下、7阿部将－8成松、1志田－5松村、9青野－2山賀－4白戸、3片岡－6阿部大で周回を重ねる。赤板前から片岡が上昇して、阿部将をかわす。打鐘前に青野は片岡をおさえると、そのままペースを上げて先行態勢に入っていくが、志田もスパートして南関東ラインとの主導権争いになる。志田は最終HSで青野を叩いていくが、その番手に青野、山賀がはまる。青野は最終BSで捲りを打って抜け出すと、直線では青野の番手から山賀雅仁が鋭く伸びて優勝。2着に青野で、南関東ラインのワンツー。8番手から仕掛けた阿部将マークの成松が3着に入線した。

【大垣競輪G3（最終日）12R=S級決勝・結果】
2車単2-9　870円（1番人気）
3連単2-9-8　13,400円（42番人気）
決まり手：差し－捲り

優勝／山賀雅仁（S2・千葉87期）
今回成績／一3・二1・準2・決1
次走出場予定／いわき平F1（11月24日～26日）

2日目も同じような展開だったので、最終HSでは青野君も踏めていたし、あそこはシビアに行くよりは、ラインで走っている以上はしっかりと。（後続の仕掛けは）あまり見えていませんでしたが、青野君が踏んでくれて出切ってくれたら、あとは青野君との勝負。強いので、抜けたら優勝かなという感じでした。でも、優勝できるかもしれないと思ったら、ドキドキして、動きが固くなってしまっていましたね（笑）。特に今日は、白戸（淳太郎）さんに番手を回らせてもらっていたので、独特の緊張感もありましたし、着以上に良い勉強をさせていただきました。ラインのおかげでの優勝です。ひとりでは何もできないですから。
最近は調子もいいし、もうひとつ上で戦うために、特別に出たり、記念の決勝に乗ったり、優勝もしたいなと思っていましたが、今回はSSのメンバーがいないとはいえ、勢いのある若手が多い大会で、まさかG3を優勝をできるとは。
ひとつ（競輪祭）決まりましたが、これからも1走、1走を大事にしていきたいです。今回は優勝しましたが、中3日でいわき平F1なので、とにかく次が勝負だと思っています。
実は、今日は母の命日でした。両親が丈夫な体に産んでくれたおかげなので、明日か明後日か、墓参りにいきたいと思います。

両腕のガッツポーズを「山」の字に見立てた、その名も『ヤマガッツ』を表彰式でも連発。「後輩にポーズを考えてもらいました。これからも使っていきますよ（笑）」(P-Navi編集部)