SG全日本選抜オートレース(準決勝戦)レポート

2023/02/25(土) 23:55

SG全日本選抜オートレース(準決勝戦)レポート

2023年2月25日 浜松オート

SG第36回全日本選抜オートレース(4日目)

【9R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
全日本選抜オートレース準決勝戦9レース
スタートで2・加賀谷建明も出るが、4・伊藤信夫が先制し、5・金子大輔が2番手につける。金子は1周回3コーナーで伊藤をかわして先頭奪取。金子の逃げを、伊藤がピタリと追い、3番手からは高橋貢が続く。伊藤は攻めの機会をうかがうが、金子が振り切って1着。2着に伊藤で地元ワンツー決着となった。

金子大輔
1着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.363
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S9
今節の成績:5着・2着・1着・1着
SG優勝:2回(15年浜松:全日本選抜)

3日目に続いての速攻劇で、優出一番乗り。21年11月浜松の日本選手権以来となるSG優出を決めた。枠番は3番目に3枠を選択。好枠のチャンスを生かして、8年ぶり3回目のSG制覇を、再び地元戦で達成なるか。

伊藤信夫
2着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム:3.363
競走車名:プロドライブ
ランク:S18
今節の成績:5着・4着・1着・1着
SG優勝:5回(20年伊勢崎:グランプリ)

今節の序盤戦は苦戦も、準々決勝戦では小雨の斑走路ながら気迫の1着で勝負駆け成功。準決勝戦は金子をとらえきれなかったが、後続の攻めも封じて優出切符を手にした。今回の優出メンバーでは最年長となる50歳のベテランが、さらに上積みを狙って、実力を再度示すか。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
全日本選抜オートレース準決勝戦10レース
4・佐藤摩弥がスタート飛び出し、逃げ態勢に持ち込む。1・佐藤貴也が続くも、2周回目に8・永井大介がかわして2番手に浮上する。逃げる佐藤摩との差を縮めた永井は6周回目にとらえて先頭へ。永井はそのまま1着ゴール。2番手争いは最終周回で佐藤貴が佐藤摩のインに入るも、流れたところを佐藤摩が再度入って逆転。佐藤摩が2着、佐藤貴が3着で入線した。

永井大介
1着/永井大介(川口25期)
競走タイム:3.359
競走車名:ビンテージ
ランク:S11
今節の成績:1着・5着・3着・1着
SG優勝:15回(18年川口:SS王座決定戦)

大外枠を好スタートから克服して、今シリーズ2勝目を掴んだ。この勝利が、史上12年目となる通算1300勝のメモリアルゴールだった。エンジンも良化で、タイヤもG1開設記念グランプリレースを制したものを投入。5年ぶりのSG制覇、全日本選抜は10年ぶり3回目の優勝に期待。

佐藤摩弥
2着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム:3.363
競走車名:Pタン3
ランク:A2
今節の成績:1着・1着・4着・2着
SG優出:6回目(21年4月オールスター以来)

朝練習でのスタートは振るわずに、不安の中の準決勝戦だったが、見事なトップスタートから主導権を握った。最終周回では佐藤貴也との激しい優出争いも冷静な判断で制した。SGは一昨年のオールスター以来6回目の優出で、全日本選抜は初優出。優勝戦も5枠から、鮮やかなスタート攻勢で偉業達成を目指す。

※10レース結果

永井大介1300勝
永井選手が通算1300勝達成!佐藤選手と1300勝ポーズで記念撮影

【11R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
全日本選抜オートレース準決勝戦11レース
1・木村武之がスタート行くも、2番手につけた3・青山周平が2周回目に木村を捌いてトップに立つ。さらに5・中村雅人も続いて、抜け出した青山を追っていく。スタート後手を踏んだ2・中村杏亮だが、捲りで4番手までポジションを上げると、木村のインに入り3番手まで浮上。中村雅は先頭の青山との差を詰めると、6周回2コーナーでついに逆転。青山も粘りこみを図るが、最終周回で中村杏が渾身の捲りを決めて2番手に上がる。1着中村雅、2着中村杏で、連覇の期待された青山は3着敗退となった。

中村雅人
1着/中村雅人(川口28期)
競走タイム:3.346
競走車名:KOモンソン
ランク:S6
今節の成績:1着・4着・不成立・1着
SG優勝:6回(16年伊勢崎:グランプリ)

前日はレース不成立だったが、準決勝戦では真骨頂ともいえる鋭い捌きで、前を行く青山周平をかわして1着突破を果たした。跳ねも改善されて、競走タイム3.346は、この日のトップタイムだった。優勝戦は2枠から、2016年以来となる、約7年ぶりのSGタイトルを狙う。

中村杏亮
2着/中村杏亮(飯塚33期)
競走タイム:3.349
競走車名:サボ
ランク:S46
今節の成績:4着・2着・4着・2着
SG優出:初

準決勝戦は試走3.28で一番時計タイ。スタートこそ後手に回ったが、冷静にポジションを上げると、青山周平を捲りで逆転するという鮮烈な走りでSG初優出を決めた。ロッカーでも仲間の祝福で、ひときわ大きな拍手が巻き起こった。優勝戦は8枠になったが、初の10周戦に挑む新鋭のスピードに再度注目だ。

※11レース結果

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【12R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
全日本選抜オートレース準決勝戦12レース
スタートはセンターから5・荒尾聡が飛び出して、レースの主導権を握っていく。2番手に2・岩見貴史が続き、3・鈴木圭一郎は3番手から機をうかがう。3周回目3コーナーで鈴木は岩見のインを狙って、2番手に浮上。さらに鈴木は荒尾をも捲り切って、一気に先頭に躍り出る。抜け出した鈴木はそのまま独走状態になり、1着ゴール。4・若井友和も3番手からチャンスを狙うが、荒尾が2着をキープした。

鈴木圭一郎
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.354
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
SG優勝:12回(22年川口:SS王座決定戦)

ただひとり連勝街道を突き進み、ついには完全優勝に王手をかけた。だが、準決勝戦は審議対象になったこともあり、表情は険しい。優勝戦は1番目の選択順で、1枠を選択した。全日本選抜は史上初の4連覇(勝ち上がり制のSG)を達成した好実績の大会。昨年のMVPが、地元SGで圧巻の走りを見せつけるか。

荒尾聡
2着/荒尾聡(飯塚27期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム:3.393
競走車名:デフジャム
ランク:S4
今節の成績:1着・5着・3着・2着
SG優勝:5回(21年浜松:全日本選抜)

近況は動き一息のレースも散見していたが、大舞台のSGでしっかりと勝負強さを発揮。準決勝戦もスタートから好展開に持ち込んで、SGは昨年8月伊勢崎のグランプリから4連続優出を決めた。さらにマシンを仕上げて、浜松の全日本選抜で2年前の歓喜の再現を。

※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*10周回 5,100m
0mオープン戦(枠番選択)
1/鈴木圭一郎(浜松32期)選択1番目
2/中村雅人(川口28期)選択2番目
3/金子大輔(浜松29期)選択3番目
4/永井大介(川口25期)選択4番目
5/佐藤摩弥(川口32期)選択5番目
6/荒尾聡(飯塚27期)選択6番目
7/伊藤信夫(浜松22期)選択7番目
8/中村杏亮(飯塚33期)選択8番目

準決勝戦1着選手の優先順位上位選手(1から3日目までの平均得点)、そして2着の同じく上位選手から順次枠番を選択していく。選択順位1番目は鈴木圭一郎で、1枠を選択。2番目の中村が2枠、3番目の金子が3枠と、選択順に内枠から埋まっていった。

鈴木が1枠からスタートを決めて、展開を作れば、10周回を逃げ切りで地元SGを完全優勝でしめくくる公算が高いか。
だが、久しぶりのSG奪還を目指す中村や金子、永井、伊藤ら実力者の動向も目が離せないところ。当地実績ある荒尾も一撃の魅力十分。女子レーサーのSG制覇を目指す佐藤摩弥、そしてSG初優出を決めた中村杏亮。両者の挑戦にも注目だ。
また、年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦のポイント争いもスタートするだけに、優勝争いと共に要注目だろう。
最終日の天気は晴れ。話題豊富で熱戦必至の優勝戦も、良走路で決戦を迎えられそうだ。

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