2018年3月22日（伊東温泉競輪場）

日本競輪学校第113回生徒・第114回生徒（女子第7回）卒業記念レース

午前10時くらいまで雨は降り続いていたが、卒業記念レースが始まる10時半には晴れ間が顔を覗かせる。
そして、午後になると晴天となり、好コンディションで113回生（男子）と114回生（女子）の熱戦が繰り広げられた。

113回生は予選1回戦と2回戦。
着位合計の少ない者から上位競争へ進む。
第4回戦の競争に進出する者の選考基準は第3回戦に着位による。

明日、113回生は3回戦と4回戦（決勝戦含む）が行われる。

114回生は予選1回戦、2回戦、3回戦を終える。
113回生同様、着位合計の少ない者が上位競争へ進むことに。

本日の予選結果で、7名の決勝戦進出者（次ページで紹介）が決まった。

第114回生決勝戦進出者は抽選により車番決定。

1番車／野本怜菜生徒（埼玉19歳）
予選着順＝1・3・1
在校成績＝2位
高校までは陸上競技（棒高跳び）
適正入校、捲り主体の競争
尊敬するアスリートは羽生結弦（フィギュアスケート）
ガールズケイリンで絶対王者を目指す
他生徒の分析力に自信あり
臨機応変に動いて優勝を狙う

2番車／栁原真緒生徒（福井20歳）
予選着順＝3・1・1
在校成績＝1位
中学から高校まで陸上競技（投てき種目）
尊敬する競輪選手は脇本雄太
1回戦で在校成績1位らしくないレースをしたのが悔やまれるとのこと
競輪と競技を両立させる意向
競争訓練では先行勝負で勝利を重ねた
練習量では誰にも負けない
決勝戦は積極的なレースで優勝だけを狙う

3番車／佐伯智恵生徒（香川19歳）
予選着順＝1・6・3
在校成績＝13位
高校から自転車競技を始める
競争訓練では位置取りの巧さが目立った
追走技術に自信を持っている
師匠・大西祐から「勝ちパターンと負けパターンを把握すること」というアドバイスを
デビュー後は常に決勝へ進めるような安定感のある選手を目指したいとのこと
明日の決勝戦は表彰台を目指して頑張る

4番車／寺井えりか生徒（北海道25歳）
予選着順＝2・1・2
在校成績＝4位
大学までアルペンスキーで活躍
今日の予選は先行逃げ切りの意識で臨む
2着が2回という結果に「逃げ切れていない」ことを猛省
迷いのない気持ちは同期生の中で一番だという自信がある
決勝戦は打鐘からゴールまで逃げ切ってやるという気持ちでいきたい

5番者／川田ひな生徒（香川19歳）
予選着順＝3・3・2
在校成績＝12位
高校時代まではソフトボール
同じソフトボール出身で、初代ガールズグランプリ覇者の小林莉子を尊敬
競争訓練や記録会での結果はまだ付いてきていないが、気持ちでは誰にも負けないという自負
小林莉子のように巧い位置取りができて、常に決勝に乗れる選手になりたい
明日の決勝戦は挑戦者
展開を見て、自分のいけるところから前へ踏んでいく

6番者／豊岡英子生徒（大阪37歳）
予選着順＝2・4・2
在校成績＝6位
全日本シクロクロスを8回制覇
世界でも名を轟かせた実力者が競輪転向
年齢による体力的な不安はない
むしろ同じ世代に勇気を与えられる存在に
同じ自転車でもフォームからペダリングまで苦労したが克服しつつある
自転車競技歴の長さによる経験を活かして変幻自在に
明日の決勝戦優勝を狙う

7番車／佐藤水菜生徒（神奈川19歳）
予選着順＝1・1・1
在校成績＝5位
記録会ではどの種目でも上位のオールラウンダー
予選の1回戦と3回戦は予想とは違う展開で焦ったところも
そこで1年間の成果を出そうと懸命に走っての1着だった
予選では打鐘から自分で動かなかったことを反省
決勝戦はレースの主導権を握って完全優勝を

第113回生は準決勝戦、決勝戦が残っているため。
上位戦へ勝ち上がることが有力視される在校成績上位者がインタビューに応えた。

在校成績1位＝橋本瑠偉生徒（佐賀23歳）
明治大（中退）自転車競技部時代にスプリントで活躍
先行・捲りと存在感をアピールしてきた

在校成績2位＝松井宏佑生徒（神奈川25歳）
専修大時代までスピードスケート
第2回記録会で400mFDで学校記録を更新

在校成績3位＝小林泰正生徒（群馬23歳）
叔父・小林潤二を尊敬して競輪選手を目指す
日本体育大時代から中距離種目で実績を残している

在校成績4位＝吉元大生生徒（静岡19歳）
祖父・達夫、父・邦洋（共に引退）を追いかけて競輪界へ
スピードを武器に、第2回トーナメントで優勝

在校成績11位（適正1位）＝黒沢征治生徒（埼玉26歳）
速球派投手として社会人野球の名門・Hondaにも在籍していた
適正入校ながら記録会の全種目でトップクラス、打鐘過ぎからのスピードは圧巻(P-Navi編集部)