2017/10/15(日) 20:12
千葉G3第10回滝澤正光杯(2日目)
主催/社会福祉法人福葉会知的障害者授産施設富里福葉苑自転車部
協力/千葉市、JKA、日本競輪選手会千葉支部
協賛/クレーマージャパン、M・マキノファクトリー、田辺ボーグ、日本写真判定、SEISHIN、
サテライト成田、サテライト市原、サテライト鴨川、サテライト船橋、千葉知的スポーツ協会
1/大木聡(八街・33歳)*ピストレーサー提供・篠田宗克
2/内田淳(千葉111期・24歳)
3/久保田剛(佐倉・44歳)*ピストレーサー提供・鈴木誠
4/笠原康亮(松戸・38歳)*ピストレーサー提供・中村浩士
5/小林裕一朗(千葉111期・24歳)
6/宮森安芳(千葉・43歳)*ピストレーサー提供・山崎健一
7/鈴木幹雄(勝浦・46歳)*ピストレーサー提供・海老根恵太
8/白井淳一(大原・35歳)*ピストレーサー提供・宮倉勇
9/染谷幸喜(千葉111期・30歳)
滝澤正光杯の名物イベントとなっている知的障害者と現役選手の友情物語。
プロ3選手と福葉苑自転車部のレースが今年も4R終了後に行われた。
永年に渡って、知的障害者を励まし続けている滝澤正光(日本競輪学校校長)がスターターとして号砲を鳴らす。
そして、2016年リオデジャネイロのパラリンピックで、自転車女子タンデム(視覚障害)のパイロットとして銀メダルを獲得したガールズケイリンの田中まい(千葉104期)が誘導員を務めた。
強い雨の中での2周回のレースは誘導員・田中がペースを作る。
初手は482・675・319の三分戦で、各ラインの3番手はプロ選手が収まって司令塔の役目を果たす。
濡れた走路のため、ややスローペースだったが、このレースは2周回目の第2コーナーで打鐘という特別ルール。
戦前から先行勝負と、宣言していた4番車・笠原が打鐘前から躊躇なく風雨を切って前へ出た。
少し車間が開いて、白井、久保田、大木も追走。
第4コーナーを回り、久保田が猛烈な追い上げを見せる。
しかし、笠原が逃げ切っての初優勝!!
レース後、惜しみない拍手がスタンドのファンからバンク内へ送られた。
それは優勝した笠原に向けられたものだけでなく、この「愛の競輪」に携わった全ての者へであったことは言うまでもない。
千葉競輪場の500バンクに終止符が打たれ、250バンク完成時の記念競輪でこの「愛の競輪」は行われるのか?
現時点では、まだ明言はできないけれども。
存続を希望するファンも多く、選手会千葉支部をはじめとした協力・協賛団体は、250バンクに生まれ変わった際も前向きに話しは進めるように思える。だって、間違いなく歴史を刻んできた“僕たちの千葉記念”なのだから。
1/山中秀将(千葉95期)
2/郡司浩平(神奈川99期)
3/中村浩士(千葉79期)
4/長島大介(栃木96期)
5/伊勢崎彰大(千葉81期)
6/海老根恵太(千葉86期)
7/和田健太郎(千葉87期)
8/五十嵐力(神奈川87期)
9/石井秀治(千葉86期)
前日の10〜12R(S級初特選)で目覚ましい活躍と、結果を残した地元・千葉勢。
勝ち上がりが6選手となったことで、3・3の別線という結論に至る。
ファンの間では、アイドルグループのV6(カミセン・トニセン)から……カミ線=山中・石井・和田、トニ線=伊勢崎・海老根・中村と、呼ばれる編成であったことは余談だ。
28・563・197・4の並びから、赤板で563・28・197・4に入れ替わる。
打鐘で山中がスローペースながら上昇、単騎の長島は内をすくう。
最終周回、神奈川勢がかましてくるが、カミ線の3番手・和田がキッチリ阻止。
そして、BSからトニ線の海老根と中村が力勝負の捲り。
第4コーナーからは千葉勢の熾烈な競り合いで、最後は山中の番手・石井が差して1着。
中村も追い込んで2着、仕事に徹した和田が3着となった。
明日の準決勝も元気な千葉勢から目が離せない。
(P-Navi編集部)