2024年の競輪界は、まさに“復権”の年となっている。すでに終わっている二つのGIは、昨年S班から陥落した郡司浩平と平原康多が優勝。“赤パン返り咲き”を決めた。S班はすでに2名の入れ替わりが決まり、賞金争いもダービーを終え本格化。まもなく開幕するGI「高松宮記念杯競輪」を前に、S班9名を中心に獲得賞金上位陣の序盤戦の戦いを振り返りたい。(※賞金は6月5日時点)伝統のダービーを制し獲得賞金1億円を突破している平原康多(撮影:北山宏一)平原康多が「涙の復権」 5月に行われたGI最高峰「日本選手権競輪(通称ダービー)」では、昨年末に10年在籍したS班から陥落した平原康多が悲願の“ダービー王”に輝いた…