函館競輪場で15日から「五稜郭杯争奪戦(GIII)」が行われている。3日目の12Rで『ダービー王』の松浦悠士から逃げ切った野口裕史に話を聞いた。力強さと謙虚さを持ち合わせている野口裕史 野口裕史は、開口一番「松浦君に甘えさせてもらいました」と述べた。 準決12Rを走り終えた野口裕史の第一声がこれだったから、一瞬、ん? となったが、その理由を野口本人が丁寧に説明してくれた。「松浦君にはダービー王のプライドがあるから、一番不利な状態から勝負してくると思っていた。それが今日のあの展開で、僕をすんなり逃がしての7番手捲り。先に切ったり、飛び付いたり、もっとやりようがあったのに、あえて僕の土俵で横綱のレ…