11月19日に開幕する朝日新聞社杯競輪祭を目前に、競輪一筋60年のベテラン予想紙「コンドル」社長・武田一康氏(77)が語った。滝澤正光、加倉正義、脇本雄太の名勝負秘話から、取材術やファン層の変化、“攻める予想”の極意、そして今年の「競輪祭」の展望まで。現場を知り尽くした男の言葉には、勝負の匂いと人間ドラマが詰まっている。(聞き手:デイリースポーツ・松本直記者)オンライン取材に応じる「コンドル」社長・武田一康氏(77)ーーこの世界に入った経緯を教えてください。 親父の体調もあって「任せる」と言われたのが18歳の時。そこからこの世界に入りました。学校より競輪場にいる時間のほうが長かったですね。台に…