地元の筆頭格は岩谷拓磨 さて、今シリーズの看板である“吉岡カップ”。その名を冠するからには、やはりあの人の名前を出さざるを得ない。吉岡稔真。今や解説者としてもお馴染みだが、あの全盛期のスピードは、当時の競輪界のスピードスターだった。 その名を継ぐ大会において牙城を守るべきは、当然、吉岡の“弟子たち”ということになる。その筆頭格は岩谷拓磨。地元を盛り立てる林大悟、林慶次郎、そして大坪功一。顔ぶれだけ見れば、師の看板を預かるには申し分ないはずだが、現実はそう甘くない。 援護射撃の名のもとに動くはずの弟子・阿部英斗、そこに地元の柳詰正宏、松尾透、梶原海斗らも、どこか自分の勝ち星に重きを置いているフシ…