“最高峰のGI”と称される日本選手権競輪(以下ダービー)。今年で第79回を数えるダービーではこれまで多くの名勝負が生まれ、競輪ファンの心に感動のシーンが刻まれていることだろう。今回は「忘れられぬダービーの記憶」と題して、7名の競輪記者によるダービー決勝回顧をお届けする。(構成:netkeirin編集部)2000年3月28日・千葉競輪「第53回日本選手権競輪」町田洋一記者時代の空気も販売券種も今とは違う 今から25年前だから、記者が32歳の時。「IT革命」がその年の流行語大賞で、「おっはー」という言葉も流行っていた。当時、専門紙・赤城スポーツの記者だったが、先輩記者が厳しく、第一線での活躍が難し…