競輪界で唯一の選手となった脇本雄太(撮影:北山宏一)なぜ輪史唯一の存在になれたか 脇本雄太(35歳・福井=94期)が2月豊橋全日本選抜(GI)を優勝し、KEIRINグランプリ優勝を含む全館制覇、『グランプリスラム』を達成した。今までにないことで、新しく言葉が生まれたほど。競輪界で唯一の選手となった。 “強い”のは誰もが知るところ。ただ、それだけでこの場所にたどり着けるのか。脇本が今の位置にたどり着けた要因は、精神力と頭脳だと思う。脚力は無論とはいえ、脚力だけの争いになった時、脆さも見せているのは事実。そのシリーズを優勝するために、を心と頭で作り上げる力が秀でている。 “精神”は脇本が強調する「…