立川でまたドラマが生まれる最強にして最弱の戦法“逃げ” 競輪のレースを推理する時、「どうなっても関係ない。強いこの選手が勝つ」であればよいのだが、抜きん出て強い選手がいた場合、他の選手はある意味同じ方向性を持って強い選手を警戒する。その強い選手が逃げて(先行して、ともいう)しまえば、押し切って1着という力関係の時、簡単のようで難しくなってしまう。 警戒されても、強い選手が逃げて勝ってしまえば誰も文句は言えない。 最たる例が昨年の「KEIRINグランプリ2022」の脇本雄太(34歳・福井=94期)になる。この時は前団が混戦になるという面はあったが、ただひたすら脇本の勝利だった。今年の立川大会も構…