決勝の第12レースは、3日間続けての連携になる地元村田-岡本のコンビと、昨日ワンツーを決めた谷-岡崎の大阪コンビと、嵯峨-佐藤-飯野-須永の4車で結束する東北ラインに単騎の柿澤を含めた3分戦になる。

ラインの先頭を走る選手の中では普段の競争では1番積極的に先行していない嵯峨だが、東北4車の先頭を任され、更に番手の佐藤と3番手の飯野が自力選手だという事を考えれば、この決勝戦は後ろを引き出す為の競争に徹すると考えていいと思う。

その東北勢に地元村田と谷のどちらが先に戦いを挑むのかが重要になって来るが、スタートで岡崎も狙って来ると思うが1番車の岡本が前受けを死守すると思うので、前受けが村田になり、中団が谷で、後攻めが東北勢になると決め打ちして予想してみたい。

前受けする村田が東北勢を突っ張って先行する事も無いとは言え無いけれど、そこは岡本が作戦を立てて引かせると読む。
そうなれば後ろから前に出た嵯峨がそのままメイチの先行になるか、中団から谷が巻き返しに行って踏み合いになるかのどちらかになると思う。

嵯峨がメイチの先行で主導権を取ってくれた時は、番手の佐藤は嵯峨の頑張りを無駄にせずに、自分を含めて東北勢の中から優勝者を出す為にも必ず番手捲りに打って出る事になるだろう。

前受けから一旦下げる地元村田は、2段駆けの東北勢が1本棒で駆ける展開になってしまった時は厳しくなるが、東北と大阪で踏み合う展開になれば、渾身のカマし捲りが炸裂する筈だ。

決勝戦は、佐藤の番手捲りの後ろから差し切りを狙う飯野と、脚を溜めてカマし捲る地元村田と、村田にスピードを貰って差し切り突き抜けを狙う岡本を軸に狙って勝負する。