今開催は久留米で行われるにもかかわらず、地元・九州地区の選手が極端に少ない。A級特選に1人もいないことからもそれはうかがえる。なぜなら、大多数の選手は30日に小倉競輪場で行われる「九州地区プロ自転車競技大会」に参加しているからだ。競技の特性上、若く勢いのある機動型たちは地区プロに流れてしまう。

　爲田は「ごっそり、抜かれちゃったよ。オレもメカニックとかにエントリーして行けばよかったかな。鹿児島支部は人数が少ないから、行こうと思えば行けたんですよ」と苦笑いしたが、こればかりは日程上どうにもならず、与えられた布陣で乗り切るしかない。

　4Rは五反田豊和に前を任せる。新人、土井慎二との2分戦とあって、五反田としては後ろ攻めよりも前受けから組み立てたいもので、1番車の爲田は位置取りを託される。

「頑張りますよ。今は若い頃よりモガいているし、実際に夏場ぐらいから足の感じは上がっているから」と手応えを口に。経験豊かなベテランコンビが結束して本線撃破に挑む。(netkeirin特派員)