2025/11/12(水) 11:20
小田原競輪場において第13回施設整備等協賛競輪「NO KEIRIN NO LIFE CUP」G3が11月13日(木)から16日(日)まで開催される。前週に開催された開設76周年記念「北条早雲杯争奪戦」G3は松井宏佑が優勝し、地元神奈川勢の上位独占が決まった。今開催は競輪祭の直前とあって、S班ら競輪祭出場組の参戦は無いものの、2週連続で小田原バンクにおいてS級レーサーによる4日間の激戦が繰り広げられる。
◆初日の出走表(13日更新)はこちらでチェック
【初日第12レース=初特選】
1/野田源一(S1・福岡81期)
2/内藤宣彦(S1・秋田67期)
3/西村光太(S1・三重96期)
4/嶋津拓弥(S1・神奈川103期)
5/阿部将大(S1・大分117期)
6/椎木尾拓哉(S1・和歌山93期)
7/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
8/菅原大也(S1・神奈川107期)
9/塚本大樹(S1・熊本96期)
並び想定は
1野田-3西村
8菅原-4嶋津-2内藤
5阿部-7伊藤-9塚本
6椎木尾
◆初特選の前検日インタビューはこちら
(※11月12日追記)
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南関東勢が今開催も躍進するか
先週開催された開設記念は決勝に神奈川勢が4車勝ち上がり、決勝でも1着から3着の上位度を独占する活躍を見せた。その流れも引き継いで、今開催も南関東勢の躍進があるか。
菅原大也は追加参戦だった開設記念から、連続で小田原G3に出場する。開設記念では準決勝戦で町田太我をマークして1着、自身3回目のG3優出を果たして「結果ができすぎている感じ。与えられた位置で頑張ります」とコメント。さらに決勝では神奈川ラインの4番手を固めて、決勝3着に入った。今開催も前走の勢いそのままに、好走に期待だ。
今開催は神奈川から松坂洋平、嶋津拓弥、新村穣、川越勇星らがエントリー。松阪は9月平塚F1で抜け出した南潤を追ってゴール前差し切り地元優勝を果たしている。ここは久しぶりのG3優勝のチャンスでもあろう。嶋津は昨年の小田原G3で失格、10月のF1でも初日特選を制したが準決勝4着敗退と戦績を残せていないが、近況は11月小倉F1で準優勝など差し脚は堅調。今回こそ地元連携で払拭したいところだ。
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市田龍生都が大注目のG3初参戦!
いよいよスター候補がグレードレース初登場だ。市田龍生都は127期を早期卒業で1月松戸からデビュー。チャレンジ戦は4月函館で特別昇班に成功すると、連勝を一気に伸ばして、A級1・2班戦は3場所連続完全優勝で特別昇級。一気にS級の舞台まで駆け上がった。S級初戦の7月別府F1は連勝で勝ち上がるも、決勝で落車を喫した。ナショナルチームにも参加しており、先日のトラック世界選手権(チリ・サンティアゴ)は初出場(1㎞タイムトライアルで自己ベスト更新も予選敗退)。国内の競輪は別府以降の出場がなく、久しぶりの実戦復帰で未知数な部分も多いのが現状だが、非凡なスピードでいきなりのG3優勝があっても不思議ではないだろう。超新星の走りは、初日から大注目だ。
市田の躍進あれば、椎木尾拓哉や中井太祐ら近畿勢に追い風が一気に吹く可能性も。
※市田選手の前検日インタビューはこちら
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有力候補多数!九州勢を優位にみる手も
果敢派の伊藤颯馬、阿部将大の自力型をようする九州勢もシリーズを優位に運べるだろう。伊藤は今年前半戦の落車禍でリズムを崩したものの、近況は徐々に復調モード。9月奈良G3ではシリーズ2勝、10月豊橋F1はオール連対の準優勝だった。初の小田原バンクで、持ち前のスピードを見せつけよう。
阿部は照準を定めていた地元別府G3で二次予選、準決勝は伊藤マークから連勝して優出(決勝は5着)。次走の平塚F1は3日間Bを取り2着6着3着に終わったが、これまでG3を4度制している勝負強さを発揮して上位進出を果たしてくるか。なお初日は阿部がラインの先頭で、伊藤が番手回りとなっている。
8月西武園、9月奈良でG3優出ある塚本大樹は、10月別府G3でもシリーズ2勝、直前の小倉F1も2着1着3着にまとめている。伊藤、阿部ら自力型と好連携して、鋭脚を披露するか。ほかにもG3優勝歴ある宮本隼輔や、上田尭弥、久島尚樹らも虎視眈々と上位進出を狙ってくる。
また野田源一の動向は今回も要チェック。10月豊橋F1でも伊藤颯馬とは別線で勝負しており、今回も単騎でも別線選択になりそうだが、持ち味の自力自在戦をフルに生かして短走路を攻略してくる。直前の奈良F1決勝は捲った坂井洋を捕えきれなかったが、最後方から迫って準優勝だった。
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各地区にチャンス十分!
北日本は54歳のベテラン・内藤宣彦が健在をアピール。G3では7月に京王閣で優出しており、直近も青森F1、奈良F1でともに初日特選1着、決勝進出を果たしている。小松崎大地は負傷欠場が続いていたが、ここが3カ月ぶりの復帰戦。コンディション面は気がかりであるが、本来の機動力なら好勝負も十分可能だけに、まずは初戦を要注目だ。
中部地区は山田諒、西村光太が主力級だ。山田は9月函館F1で5番手から捲り追い込んで、昨年11月武雄以来の優勝を飾っている。直近のG3は西武園が途中欠場、松阪G3は一次予選敗退(敗者戦は連勝)と噛み合っていないが、まずは2021年前橋以来のG3優出なるか。西村は直前の10月青森F1、小倉F1で連続優出。青森の決勝では単騎で2着に食い込んでいる。なお、両者はオールスターの一次予選で同レースに組まれていたが、山田が欠場。昨年は11月大垣F1の初日に連携してワンツーを決めており、好タッグに期待したい。
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【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級9車立て・12レース4日制
◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選
【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から上位10名→二次予選
◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。
◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝
※勝ち上がり表PDFはこちら
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【小田原競輪レポート・プレイバック】
先週おこなれた小田原の開設記念「北条早雲杯争奪戦」は郡司浩平マークの松井宏佑が捲りで抜け出し、通算4回目のG3優勝を果たした。
2025年11月小田原記念G3
優勝:松井宏佑
2024年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
23年10月施設整備等協賛競輪G3
優勝:宿口陽一
23年4月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
22年8月小田原記念G3
優勝:深谷知広
21年8月小田原記念G3
優勝:松井宏佑
20年8月小田原記念G3
優勝:和田真久留
19年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
18年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
17年8月小田原記念G3
優勝:山岸佳太
【施設整備等協賛競輪G3レポート・プレイバック】
23年に小田原で開催された第8回施設整備等協賛競輪「小田原城下町音頭杯」G3は4番手から宿口陽一が捲りで制した。
25年3月第12回前橋G3
優勝:山崎芳仁
24年11月第11回松阪G3
優勝:芦澤辰弘
24年8月第10回松山G3
優勝:新田祐大
23年11月第9回大垣G3
優勝:山賀雅仁
23年10月第8回小田原G3
優勝:宿口陽一
23年6月第7回向日町G3
優勝:簗田一輝
23年2月第6回伊東温泉G3
優勝:山口拳矢
22年11月第5回富山G3
優勝:飯野祐太
22年5月第4回青森G3
優勝:河端朋之
22年3月第3回高知G3
優勝:阿部将大
21年11月第2回武雄G3
優勝:荒井崇博
21年5月第1回奈良G3
優勝:三谷将太
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◆小田原バンクの特性
周長333m、みなし直線は36.1m。333バンクの中では、みなし直線は最も短く、カントは前橋に次いで2番目に急なため、「すりばちバンク」とも呼ばれる。1着は逃げ21%、捲り30%、差し49%、2着は逃げ14%、捲り13%、差し21%、マーク52%。先行有利な短走路ではあるが、他の333と比較しても極端に追い込みが不利ではない。捲りも決まるが、コーナー付近から外の捲りは決まりにくい傾向がある。バンクレコードは2014年7月15日にボティシャーが記録した8秒7で、国内333バンクでも最速記録となっている。
※出場予定選手や戦績は11月11日現在。掲載写真は別開催で過去に撮影したものです。
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(P-Navi編集部)