2025/12/22 (月) 18:15
前回のコラムでは「スーパースター王座決定戦トライアル」に出場する16選手を紹介しましたが、年末のビッグイベントとして忘れてもらっては困るのが、「スーパースターガールズ王座決定戦」。今年もスーパースターフェスタ2025の初日(27日)第10レースにて争われます。
こちらもすっかり年末の風物詩として定着してきた感がありますが、今回はその決定戦に挑む8選手をご紹介します。
その前に、スーパースターガールズ王座決定戦の出場資格をおさらいしましょう。
年間を通して行われる、ガールズ王座決定戦トライアル(予選)。
1:そのトライアル戦の平均競走得点上位者(6名)
着順点:1着8点、2着6点、3着5点、4着4点、5着3点、6着2点、※7着・8着は0点
タイム点:1着10点、2着8点、3着6点、4着4点、5着3点、6着2点、※7着・8着は0点
着順点とタイム点の合計得点を出走回数で割った平均競走得点によって決定する。
2:1で選出された6名を除く、その年の1月1日から10月31日までの10カ月間の競走成績上位者(2名)
この1と2の合計8名が選出されます(※今回は欠場があったため、1名が繰り上がり)。スーパースターガールズ王座決定戦も支部ごとに紹介していきます。
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「川口支部(2名)」
2年連続2回目の出場
女子選手の史上最速優勝記録保持者。そして昨年5月のG2川口記念では、グレードレース初優出・初優勝(女子選手のデビューから最短記念優勝記録更新という快挙)。記録を次々と塗り替えていった逸材だけに、昨年のガールズ王座決定戦では初出場・初優勝も期待されたが、最初の2コーナーで滑り。そして反則妨害に散った。近況は10月中旬の山陽開催で落車。その後出場がなく、その状態が心配される。
2年ぶり3回目の出場
デビュー当初は苦戦を強いられたが、湿走路で結果を出し、逃げレースでも活躍。しかしその後は再び苦難の道が続いていたが、今年一気に開花。4月末の山陽ミッドナイトで悲願のデビュー初優勝。このレースはベテラン・西村義正選手(山陽17期)に道中逆転を許し、初優勝はお預けかと思いきや、再度捌き返してトップの座を奪う激走を披露(内からの捌きで逆転)。そして9月の地元・川口では、逃げ切りに成功。地元初、そして有観客開催で自身初めての優勝を飾り、躍進を見せた。以前見せていた逃げレースでの輝きが戻ってきたか。今年は2度も優勝を飾っている割には1着回数が少ない不思議な選手でもある。
「伊勢崎支部(2名)」
4年連続4回目の出場
平均競走得点は2位であるが、佐藤摩弥選手がスーパースター王座決定戦トライアル戦に出場するため、昨年に続き「1位」という肩書きで今大会に臨む。過去大会では道中の滑りにで、他車落車の原因車となってしまい、失格という苦い経験も。今年は初戦となる地元・伊勢崎G1でオール2連対での優出と上々の滑り出し。優勝こそないものの、SGでは2度準決勝戦進出を果たすなど、大舞台でも年々安定感が出てきている印象だ。
7年連続7回目の出場
昨年大会の女王。今年は連覇に挑む「エリー」。実は2019年の第1回大会から皆勤賞を続けている。デビュー時から変わらない愛くるしい笑顔がチャームポイントのひとつだが、レースではスタート力、そして湿走路も乗りこなす選手である。昨年大会は道中4車による2番手争いに巻き込まれたが、そこを耐え、最終バックストレッチで逃げる伊東玲衣選手の内へ潜り込み、見事な逆転勝利! ウイニングラン、そして表彰式では前述したその笑顔を十分に振りまいた。
「浜松支部(1名)」
3年連続3回目の出場
一昨年大会は初出場ながら3着。そこから2日目以降は、オール3連対でSSシリーズ戦の優勝戦進出とインパクトを残した。昨年は道中タイヤの滑りも影響し、4着に終わったが、終盤まで2番手争いに食らいつく姿が印象的だった。今年は梅雨の時期あたりから1着ペースが落ちたが、11月あたりから復調。11月末の川口ナイトレースから翌節の浜松の開催またぎで、自身初となる4連勝を記録するなど、急上昇。さらに12月地元のスピード王決定戦でG1初優出、近況の勢いは、8選手の中でもトップクラスだ。
「飯塚支部(1名)」
3年ぶり4回目の出場
どちらかというと、2、3着タイプという印象の選手だが、試走タイム劣勢でも逃げ展開であれば上位に絡んでくる選手。中でも飯塚ミッドナイトレースでの好走が目立つ。10月のガールズ王座山陽予選では、湿走路の中、早め先頭から押し切りに成功。見事1番人気に応えた。前述の山陽予選も含め、良走路よりも圧倒的に湿走路での1着が多いのが今年の特徴。
「山陽支部(2名)」
4年連続4回目の出場
最後まで諦めることなく、しっかり追い込みができる選手。軽量体重を活かした直線の伸びがセールスポイントのひとつでもある。昨年大会は5着に終わったものの、最後まで2番手争いの一角に位置し、虎視眈々とチャンスを伺っていた。今年はSGで連勝を2度記録(全日本選抜・グランプリ)。G1優勝戦進出も果たすなど、大舞台でも年々結果を残すことができている。昨年大会の時に記した、川口走路実績の乏しさも、今年は3月G1で2勝で準決勝戦進出。SGオールスターでも、勝負がけで1着を飾り準決入りを果たすなど、改善傾向にある。むしろ10月以降、1着2本という近況が気になるところ。
初出場
岡谷美由紀選手の欠場による繰り上がりで、デビュー3年目にして、初の大舞台へ。今年は前年のG2若獅子杯でのケガの影響により、4月に復帰。2級車時代は苦戦していた印象だが、1級車に乗り替わってから、逃げを中心に粘りの走りが増えてきた。川口走路は6月の一般開催で初日から連勝を飾り、デビュー初の優勝戦進出。レースは勇み足(フライング)を喫してしまったが、粘りの走りを披露し、3着に食い込んだ。8月には自身初の3連勝達成や、地元・山陽で準優勝を飾るするなど、飛躍の年となった。捌く展開はまだ課題があり、近況の着取りは不振だが、逃げ展開は試走タイム劣勢でもスタートからの速攻劇があり、今回も位置次第では十分狙いたい選手だ。
(P-Navi編集部)
森泉宏一
生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などにも多く出演。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も更新中。