昔の神山雄一郎なら、一次予選を5着で勝ち上がっても、こちらも遠慮して話しかけづらかった。もちろん、レジェンド神山は、負けても真摯に対応してくれたが、やはり気を遣う。それが、今では勝ち上がった事に対して、凄く喜びの表情を見せてくれる。

「まさかの展開になったし大ピンチになったね。ここまで地元選手が全員、勝ち上がっていた。俺だけ、こぼれる訳にはいかないし必死だったよ(笑)」。

　オールドファンが喜びそうな選手が活躍した事に対しては「晴智や伏見、村上など1着を取ったし良い走りだったね。俺も刺激をもらったし、まだまだやりたい気持ちにもなったよ」。

　二次予選は徹底先行の森田優弥に前を託す。阿部将大、取鳥雄吾といて激しい先行争いになりそうだが、老練のテクニックを魅せる。(町田洋一)