2025/10/18(土) 18:15 0 1
道中は前受けした太田美穂の後ろを確保。太田がそのまま先行体勢に入るとするりと抜け出し決勝進出1番乗りを決めた。実はこの1着、以前に得た成功体験をもとにしたものだった。それは昨年10月に当地で行われた「大阪・万博協賛GIII」でのこと。二次予選で太田美穂の先行を追いかけ直線で交わした、今回と似たようなシーンがあった。
もちろん、ガールズケイリンとあってラインの概念はないが、太田の後ろを追走することにデジャブのようなものが浮かび、変に落ち着いて走れたという。
「去年のレースを思い出しました。ミポリン(太田)は前で受けたからには簡単に出す選手じゃない。打鐘からのペース配分がうまいし感覚も頭にあったので、とにかく追走しようと。あとは別線の仕掛けに被らないようにと意識して走りました。あとは1番車ってことも大きかった」と太田の動きを最大限に生かしながら、虎視眈々と差し込むタイミングをうかがっていた。
初日にしっかりとタテ脚を繰り出し、2日目、3日目は的確な追走と位置取りにこだわった。當銘が普段から標ぼうする「何でもやる」を体現している。
「自分で踏んだり追い込んだりと、自在選手としての動きはできてきました。『何でもやる』のなかには後ろを見る余裕が無かったりして、やりたいことができないときもある。今回はいいんじゃないですか」と日に日に状態面が上がっていくことを自覚している。
最終日19日の決勝戦は特別な思いで挑む。「去年のGIII決勝では何もできなかったんです。その思いがずっとあるし今回はいい着を目指して"何でも"やります」と力強く話した。(netkeirin特派員)
