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【PIST6】開幕シリーズを振り返る小佐野文秀「これからみんなで創っていきたい」

2021/10/05(火) 12:00 1 8

TIPSTAR DOME CHIBAで2日に開幕した「PIST6 Championship(ピストシックス チャンピオンシップ)」。開幕戦「JAPAN HEROES・ラウンド1」は3日、激闘の2daysを終え、シリーズの幕を下ろした。決勝3着で表彰台に上がった小佐野文秀(45歳・山梨=A1)にシリーズの振り返りを聞いた。

決勝レース終了後の小佐野文秀、額からは汗がしたたり落ちていた

 開幕戦の表彰式が終わり、検車場に戻った小佐野。充実感と疲労感が入り混じった表情で帰り支度を進めていたが、取材依頼の声をかけると脱ぎ掛けたユニフォームを着直し、笑顔でシリーズの感想を振り返ってくれた。

「(2日5Rの)1走目はスタート前に気持ちのスイッチを入れるタイミングが難しくて慌てました。本番レースを走る気持ちではなく、練習のときのような感覚で…。自分は歳だし脚もないしで、気持ちで走るしかないタイプ。2走目からは修正し、スタートまでの時間の中で集中力を高めて、気持ちのスイッチを入れることができました。でも難しかったですね」と初開催ならではの難しさを口にした。

 大穴を演出した準決勝(3日5R)について聞くと「(自分は)後ろに置かれたら用がなくなっちゃうでしょ(笑)。前にはいないといけないって気持ちでした」と笑った。デイ・ナイトの1日2走のレースプログラムによる疲労もあったようで「おじさんをぶっ壊すつもりかっていうハードさはありましたよね(笑)。若い子たちでも積極的に自力を出していく選手にはキツいと思うし、『午後しんどい!』っていう声も聞こえてきてましたね(笑)」とおどけて答えていたが、1走1走の厳しさ、疲労の蓄積、シリーズを戦い抜く難しさを感じている様子だった。

 シリーズ全体の感想については「今回が1発目の開催。大きなトラブルもなくて良かったと安心しています。でも『うまく行ったからこれからも大丈夫』だなんて思わず、もっと良くなるようにしたいって気持ちがありますね。それは選手としてもそうだし、選手と運営スタッフのすり合わせもそうだし、色々な面で。まだまだベストがあるはずだ!って燃えています」と熱く語った。

「今回は無観客開催でしたけど、有観客開催になれば、お客さんにすごく近くでレースを観てもらえる。その時が来たらお客さんと一緒に創っていける空間、一緒に盛り上がれる瞬間が沢山あると思うので、“みんなで創っていきたい”というのを一番大事にしたいです」と締めくくった。

 開幕戦ジャパンヒーローズ・ラウンド1は決勝3着。レース結果も素晴らしいが、入場シーンでも“みんなで盛り上がりたい”の一心で、派手なパフォーマンスを披露した小佐野文秀。間違いなく開幕シリーズを盛り上げた主役のうちの1人だった。(netkeirin編集部)

初入場シーンでは小佐野流“歌舞伎ポーズ”が炸裂した

▶︎PIST6オフィシャルサイト

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