2022/12/02(金) 18:15 0 1
自在っ気のある選手が追い込みに転身するタイミングは難しい。これまでラインの先頭で戦ってきた実績や評価は別モノと見られる場合があり、時にはサラにする必要があるためだ。瓜生はその過渡期にいる。誰もいなければ前でさばき、目標があれば手厚い援護で仕事に徹する。両面に構えられる自在性は魅力だが、追込一本で勝負していくにはクリアしなければならない壁は多い。
「長丁場、人間関係に疲れました(笑)。競輪祭は普段よりもみんな真剣勝負でくる。これがGIなんだと感じました」と冗談めかしてみたが、偽らざる気持ちだ。
ここ数年、九州地区は急激に若手機動型が台頭してきた。彼らはまだ20台前半から半ばと若く、27歳の瓜生からすれば自分が100期代以降の旗頭との自負がある。これからは先輩選手らと後輩たちの間に入り声を上げるシーンも増えてくる。
「先輩方が遺してきた様々なものを後輩たちに伝えていかないと。九州が一丸となるためにできることを考えて、変えていきたい。何より一番は人間関係を大事にすることですね」と九州勢の繁栄とベテラン、中堅、若手による一枚岩体勢の構築を願った。(netkeirin特派員)