賞金ランク9位で今節を迎えた清水裕友。5年連続のグランプリ出場へ競輪祭Vを第一目標に乗り込んだが準決勝で敗退。現時点でボーダー上ではあるが、決勝の結果次第でどちらにも転ぶ状況に。そんな中での最終日8レースは中団確保から捲って今節2勝目。気落ちすることなく白星でシリーズを締めくくった。

　前受けから山崎芳仁ラインを突っ張り、野原雅也ラインを送り出して中団キープ。そこから捲り、番手から出た三谷竜生の抵抗を退けてラインで上位独占を決めた。

「あのまま淡泊になると7番手になっちゃうので。そうすると巻き返すのは厳しいし、一回突っ張った。あの上をどーんとくる感じはなさそうだったので。作戦がうまくはまったというか、臨機応変に対応出来たと思う。突っ張って脚を使っていたけど、なんとか越えられて良かった。初日から自分だけのレースばっかりだったので、ラインで決められて良かった」

　自身のレースの着はグランプリ争いには関係なかったが、きっちりと勝ち切った。あとは決勝を待つばかり。

「前検日に"ギリギリの状況を楽しみたい"ってハッタリをかましたけど、一つも面白くなかった。キツかった。長かったですね。もう諦めとった方が気持ち的にあれなんで。とっととね。みんなが獲りに行ってる決勝を変な気持ちで見たくないので。外で見ます」

　メンタル的にも早く解放されたい思いがひしひしと伝わってきた。レース後から約2時間、どんな心境で過ごすのだろう。とにかく、清水裕友の22年のGIレースが終了した。(netkeirin特派員)

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