レースは展開4分のコマ切れ戦。先行選手として警戒する相手は同期・寺崎浩平だった。

　前受けから一個ラインを突っ張って先行態勢に入ったが、4角からカマしてきた寺崎に出られてしまった。それでも1車で来たのは幸いだった。

「踏み出しが見えたので踏んだけど、僕にスピードが無いから出られてしまいました。追いつけると思ったけど無理でしたね」と舌を出したが、マークの阿竹智史からも抜かれること無く2着に踏み留まったのだから、レース内容には値打ちがあった。

　今年は落車禍に見舞われ満身創痍で「今年だけで3回コケて自転車を3台ダメにした。なかなか定まらないですよね。体が戻っていないせいか、ペース配分がおかしくなっている。今日みたいな感じで踏み上げられればベストなんですけど」と試行錯誤の日が続く。

　だが、今シリーズの終えると、直後に地元記念が控えているだけに泣いてばかりもいられない。

「まだいい時に比べれば60点ぐらい。少しでも上げていきます」と徐々にコンディションを上げて大事な大会に備える。(netkeirin特派員)

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