【ひろしまピースカップ】松浦悠士、KEIRINグランプリ前に“走る”と決めたファンへの思い

  • 松浦悠士は広島の親分師走を駆け抜ける広島の親分 待ちに待った時が、来た。 広島に所属する選手としての二律背反。むせび泣く自己矛盾が、ここにアウフヘーベンされる。松浦悠士(31歳・広島=98期)が、9〜12日の4日間、広島競輪場で開催される開設69周年記念「ひろしまピースカップ(GIII)」を戦い抜く。例年より早めとはいえ、KEIRINグランプリを直後に控える身と言っていい。「親分、こ、ここは、あっしらに任せてつかぁさい! 」 大事な身に何かあったら取り返しがつかない。周りの人間はそう思うだろう。 しかし、決断したのは松浦。「走ります」。鉄火場に駒が躍る、白い布の上。その決意は、降り積もる雪をす

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