脇本雄太が“爆発力”なら古性優作は“完成度” 2025年のGI戦線、その火ぶたが切って落とされたのはまだ冬の余韻が残る2月の全日本選抜競輪。そこで、いきなりこの男がやってくれた。脇本雄太である。寺崎浩平のまくりを差し切り文句なしの優勝。これで「グランプリスラム」達成。全日本選抜、日本選手権、オールスター、寛仁親王牌、競輪祭、そしてグランプリを全部獲った。将棋で言えば全冠制覇。野球で言えばトリプルスリー+沢村賞ぐらいのインパクト。まさに競輪界の歴史にひとつの金字塔を打ち立てた。 続く3月のウィナーズカップ。存在感を放ったのが、同じ近畿の古性優作。ここも寺崎浩平に前を任せてラインを活かし、仲間を信…