“シドロモドロ”で痛恨の“バレ” オレが現役の頃から今までカミサンはまったく競輪に興味を持ったことがねえ。知ってるのはトップレーサーの名前と、オレの弟子たちのことぐらい。弟子についてもせいぜい家族の話で、どこで走ってるとかはまったく知らんのよ。カミサンの興味といえば、近所のオッカサンたちと駄弁ることと通販番組ぐらい。特に通販だとテレビにかじりついて、「これ良さそう」とか言って、すぐ電話かけようとする。それを「頼むから止めてくれ!」と拝み倒すのがオレの役目だ。 ところが、そのカミサンがある日、競輪のことを聞いてきた。「(おっ、珍しいな!)」とぬか喜びしたら、目の前に出してきたのは“くしゃくしゃの…