改めてグランプリレースを考察したい。 僕自身は記者席を出て、1センターで金網越しに見ていたが、まずは、慎太郎ファンが大声で「三本ローラーの唄」を歌い始めた。選手が敢闘門から、バンクに登場した瞬間だが、場内のボルテージは、すでに最高潮に達していた。入場者は12000人弱だが、それ以上のファンが観戦していた気がする。 前受けは北日本で、単騎の郡司浩平、平原康多と続き、松浦悠士だけが位置取りを模索。そして後ろ攻めが脇本雄太。残り5周で松浦悠士が北分断に動くと、地鳴りの様な、どよめきが起こる。北の2段駆けを買っていたファンは、嫌な汗が出ただろうし、新山響平も、この時点で動揺したかもしれない。レース後…