「どう並ぶ?」が推理の原点だった並びを推理することが原点だった 現代の競輪取材の基礎として、明日のレースに向けてのコメント取りがある。かつての競輪はコメントなどなく、並びはどうなる…、というよりもトップ引きというものも含めて、全体のレース展開をイチから推理するものだった。 例えばGIの決勝で、誰が先頭でまとまって、誰にチャンスがある並びになるかが大注目だった(という。さすがにその時代は見ていない)。何度も先頭で引っ張り役を務めてきた選手が、今度こそ地元戦だし、番手だろう。いや、やっぱり今回も先頭だろう…。周回の段階で、ほぼハズレ、ということも起こり得た。 ラインを組むに当たって自力の選手がいな…