2020/12/20 (日) 11:00 1
現在佐世保競輪場で開催されている「九十九島賞争奪戦」(GIII・佐世保記念)の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時35分発走。
初日から面白いようにまくりが良く決まっていた。暖かいイメージの佐世保だが、寒波の影響が大きく左右したようだ。
話しはそれるが、2次予選の7レースでスタート牽制が・・・! しかも2回だよ。ここまで我慢する牽制はいつ頃だったのだろうか記憶にないぐらいでビックリ・タマゲタ。スタート牽制は一発でお寺(京都の黄檗山)行きが相場なのだが果たして? オレも現役のころ入ったが、禅宗の掟は途方もなく厳しく、今思い出してもゾッとする。
話しを戻すが、準決勝10Rでまくり有利を覆す逃げっぷりで吉田拓矢が押し切り。それも1周半を逃げ、マークする神山拓弥に差し込まれなかったのはお見事。
11Rは元砂勇雪が魂(村上義弘)を連れ逃げる。新山響平がまくり村上が番手をさばき流れ込むが、村上の走りは鬼気迫るものがある。おそらく2次予選のスタート牽制で魂に火が着いたのでは?
12R小川真太郎が山崎賢人を後方に置き先まくり、山崎にゴール前差されたがまずまずのデキだ。
さて決勝戦。並びは前受け①山崎賢人、⑤小川真太郎の混成コンビ。②吉田拓矢、⑧神山拓弥の茨栃コンビ。③村上義弘、⑦山口泰生、④笠松信幸で中近ラインに⑨新山響平、⑥須永優太の東北コンビ。(⇐①⑤・②⑧・③⑦④・⑨⑥)
新山が押さえその上を村上がたたく。となれば準決勝を逃げきった吉田拓が主導権。魂村上は脚を使っても先手の3番手の位置は取るはず。ナショナルチームのライバル山崎、新山はお互いに調子が良いだけあり意識し合うはずだ。(若いころはありがち)。
吉田の3番手から強引にまくり③村上=⑦山口のゴール勝負になる。寒さの影響や強風など悪天候は、魂村上にとってご馳走でしかないだろう。バンクコンディションが悪い時ほど、力を発揮する。でも無駄脚を使えば、山口にも勝機が向くぞ。
待てよ?神山が村上を止めて山口、笠松で突き抜けもあるぞ。ん?普通に神山が追い込んだりしてΣ(゜Д゜)また悪い妄想が出始めた。今回はこんなところで止めとこか。
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吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。