2025年12月30日に平塚競輪場で行われる「KEIRINグランプリ2025」。そこで、1985〜2024年のKEIRINグランプリ優勝者を対象に、身長と体重のデータを整理しました。同一選手の複数回優勝もすべて掲載し、40年にわたる“王者の体格変遷”を一覧で可視化。平均身長は約175cm、平均体重は約78kgで、時代を問わず「中肉中背のバランス型」が多数を占めます。一方で、179cm・105kgの加藤慎平のような重量級や、165cm・80kgの佐藤慎太郎といった小柄な技巧派も存在し、グランプリ史はまさに“体格の多様性”を映すデータアーカイブといえるでしょう。
※分布図は2004~2024年のデータのみを抽出
| 開催年 | 選手名 | 身長(cm) | 体重(kg) |
|---|---|---|---|
| 2024 | 古性優作 | 168 | 77 |
| 2023 | 松浦悠士 | 168 | 73 |
| 2022 | 脇本雄太 | 180 | 72 |
| 2021 | 古性優作 | 168 | 77 |
| 2020 | 和田健太郎 | 172 | 78 |
| 2019 | 佐藤慎太郎 | 165 | 80 |
| 2018 | 三谷竜生 | 168 | 77 |
| 2017 | 浅井康太 | 180 | 75 |
| 2016 | 村上義弘 | 170 | 75 |
| 2015 | 浅井康太 | 180 | 75 |
| 2014 | 武田豊樹 | 177 | 90 |
| 2013 | 金子貴志 | 175 | 80 |
| 2012 | 村上義弘 | 170 | 75 |
| 2011 | 山口幸二 | 168 | 61 |
| 2010 | 村上博幸 | 166 | 69 |
| 2009 | 海老根恵太 | 182 | 88 |
| 2008 | 井上昌己 | 178 | 82 |
| 2007 | 伏見俊昭 | 181 | 88 |
| 2006 | 有坂直樹 | 171 | 82 |
| 2005 | 加藤慎平 | 179 | 105 |
| 2004 | 小野俊之 | 175 | 85 |
| 2003 | 山田裕仁 | 183 | 88 |
| 2002 | 山田裕仁 | 183 | 88 |
| 2001 | 伏見俊昭 | 181 | 88 |
| 2000 | 児玉広志 | 166 | 67 |
| 1999 | 太田真一 | 182 | 80 |
| 1998 | 山口幸二 | 168 | 61 |
| 1997 | 山田裕仁 | 183 | 88 |
| 1996 | 小橋正義 | 171 | 78 |
| 1995 | 吉岡稔真 | 175 | 85 |
| 1994 | 井上茂徳 | 171 | 80 |
| 1993 | 滝澤正光 | 180 | 90 |
| 1992 | 吉岡稔真 | 175 | 85 |
| 1991 | 鈴木誠 | 177 | 83 |
| 1990 | 坂本勉 | 167 | 75 |
| 1988 | 井上茂徳 | 171 | 80 |
| 1987 | 滝澤正光 | 180 | 90 |
| 1986 | 井上茂徳 | 171 | 80 |
| 1985 | 中野浩一 | 173 | 83.5 |
1985〜2024年のKEIRINグランプリ優勝者の身長・体重を整理すると、歴代王者の体格には明確な傾向が見えます。身長は165〜183cmの範囲に収まり、平均・中央値ともに約175cm。40年を通じて「王者の身長=175cm前後」が定着しています。
体重は61〜105kgと幅があるものの、平均は約78kgで、中央値も77〜78kg付近。多くの王者が“中量級”である70kg台後半に集中しています。
身長・体重を合わせて見ると、175cm・78kg前後が最も多くの優勝者が属する“黄金比体格”。浅井康太、村上義弘、武田豊樹など、数値は違えど筋量と安定感を備えたバランス型が共通しています。
平均と中央値が近いことから、競輪界では長い歴史の中で「高すぎず、重すぎず、軽すぎない」理想的な体格が形成されたといえます。この中間ゾーンに各選手が個性と強みを持ち込み、競技の頂点をつかんできました。
| 選手名 | 期別 | 府県 | 身長 | 体重 |
|---|---|---|---|---|
| 脇本雄太 | 94 | 福井 | 180 | 72 |
| 吉田拓矢 | 107 | 茨城 | 173 | 83 |
| 寺崎浩平 | 117 | 福井 | 173 | 76 |
| 嘉永泰斗 | 113 | 熊本 | 171 | 73 |
| 阿部拓真 | 107 | 宮城 | 173 | 72 |
| 古性優作 | 100 | 大阪 | 168 | 77 |
| 眞杉匠 | 113 | 栃木 | 176 | 79 |
| 郡司浩平 | 99 | 神奈川 | 170 | 68 |
| 南修二 | 88 | 大阪 | 174 | 73 |
1985〜2024年のKEIRINグランプリ優勝者のデータから導かれる「王者の黄金体型」は、身長175cm前後・体重78kg前後という、中量級のバランス型に集中している。この黄金比を基準に2025年の出走9選手を照らし合わせると、ある選手が最もこの“理想形”に近い位置に浮かび上がる。
まず身長を見ると、175cmに最も近いのは眞杉匠(176cm)と南修二(174cm)。体重でも、歴代王者の中央値に近い79kgの眞杉が頭ひとつ抜けている。
他候補としては、寺崎浩平(173cm・76kg)や吉田拓矢(173cm・83kg)ら「173cm帯」の選手が続くが、いずれも“黄金値”からわずかに外れる。
一方で、黄金体型の象徴ともいえる「身長175±1cm × 体重78±2kg」というゾーンにぴたりと当てはまるのは眞杉匠ただ一人。
176cmはほぼ理想範囲の中心に近く、79kgは中央値78kgのほぼ隣。歴代王者が40年かけて形成してきた“黄金比ライン”に、今年のメンバーで最も忠実に重なる体格だといえる。
もちろん、競輪において体格は勝敗を決定づける唯一の要素ではない。だが、トップスプリンターが集うグランプリという土俵では、バランスの取れた中量級体型がしばしば結果へ直結してきたのも事実。
その意味で、2025年の出走メンバーで「黄金体型」に最も近い選手は、眞杉匠という結論になる。
黄金比を宿す若きオールラウンダーが、今年は歴史の平均値を勝利で“実証”するのか──。レース当日の走りにも注目したい。
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