2025年12月30日に平塚競輪場で行われる「KEIRINグランプリ2025」。そこで、「競輪グランプリは春・夏生まれが強いのか?」──1985〜2024年の歴代優勝者データを、同一選手は一度だけ(重複除外)で集計し、季節(冬=12–2月/春=3–5月/夏=6–8月/秋=9–11月)と誕生月の分布を可視化しました。結果は、春9人・夏9人で最多、次いで秋6人・冬4人。月別では7月が4人でトップでした。差は大きくないため断定は禁物ですが、「春・夏にやや偏り」という“読み味のある傾向”が見えてきます。
| 季節 | 割合 | 選手名一覧 |
|---|---|---|
| 春 | 32% | 井上茂徳, 児玉広志, 加藤慎平, 和田健太郎, 小野俊之, 村上博幸, 滝澤正光, 脇本雄太, 鈴木誠 |
| 夏 | 32% | 井上昌己, 吉岡稔真, 坂本勉, 小橋正義, 山口幸二, 山田裕仁, 村上義弘, 浅井康太, 海老根恵太 |
| 秋 | 21% | 三谷竜生, 中野浩一, 佐藤慎太郎, 太田真一, 松浦悠士, 金子貴志 |
| 冬 | 14% | 伏見俊昭, 古性優作, 有坂直樹, 武田豊樹 |
1985〜2024年のKEIRINグランプリ優勝者を対象に、生まれ月の分布を独自集計した。重複を避けるため同一選手は一度のみカウントし、1989年の空白年は影響しないよう調整。その結果、季節別では春(3〜5月)9人、夏(6〜8月)9人が並んで最多で、秋(9〜11月)は6人、冬(12〜2月)は4人となった。月別では7月が4人で最多。ユニーク優勝者は計28人で差は小さく統計的有意性は確認できないものの、春から初夏にかけて人数が膨らむ傾向がうかがえる。
| 選手名 | 期別 | 府県 | 生まれ月 | 季節 |
|---|---|---|---|---|
| 脇本雄太 | 94 | 福井 | 3月 | 春 |
| 吉田拓矢 | 107 | 茨城 | 5月 | 春 |
| 寺崎浩平 | 117 | 福井 | 1月 | 冬 |
| 嘉永泰斗 | 113 | 熊本 | 3月 | 春 |
| 阿部拓真 | 107 | 宮城 | 11月 | 秋 |
| 古性優作 | 100 | 大阪 | 2月 | 冬 |
| 眞杉匠 | 113 | 栃木 | 2月 | 冬 |
| 郡司浩平 | 99 | 神奈川 | 9月 | 秋 |
| 南修二 | 88 | 大阪 | 9月 | 秋 |
近年のグランプリ優勝者28人を対象に誕生月を整理すると、春(3〜5月)と夏(6〜8月)がともに9人で最多。秋は6人、冬は4人と続き、特に春〜初夏にかけて人数がふくらむ傾向が見えてくる。統計的に断定はできないものの、競輪界では“春夏生まれが強い”という仮説が立てられる。
今年の出場メンバーをこの視点で見ると、春生まれが脇本雄太(3月)・吉田拓矢(5月)・嘉永泰斗(3月)の3人。夏生まれはいないが、春勢の存在感は十分だ。脇本は過去優勝歴も含めデータ面で最も“傾向通り”の存在といえる。
一方、冬生まれは寺崎浩平(1月)・古性優作(2月)・眞杉匠(2月)の3名。古性は唯一のGP覇者で、季節データの“例外を覆す側”として存在感が際立つ。秋生まれは阿部拓真(11月)・郡司浩平(9月)・南修二(9月)の3名で、歴代ではやや少数派だが実力者が揃う。
全体を眺めると、春3・夏0・秋3・冬3という分布。春勢の強さを後押しする過去データは気になる材料だが、冬・秋にもGP経験者や安定感のある実力者が並び、季節傾向だけでは語れない拮抗メンバーとなっている。今年は“春の傾向”が再び現れるのか、それとも冬・秋勢が流れを変えるのか。過去データと実力が交錯する興味深い一戦となりそうだ。
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